もっと知ってほしい　がんのこと　－知って、備えて、安心へ－

日時：2015年11月13日（金曜日）14時から16時
場所：浦河町立総合文化会館 地階　ミニシアター

国立がん研究センターが進めている、健康や医療に関する情報を、生活の中で身近に感じられるような環境づくりを目指すプロジェクトの一環として、北海道浦河郡浦河町において、「第1回　日高がん情報講座」を開催しました。この「日高がん情報講座」は、浦河町、浦河町立図書館、様似町、えりも町、北海道日高振興局保健環境部、浦河赤十字病院、北海道がん診療連携協議会相談・情報部会等が参加機関となり準備を進めてきました。第1回となるこの日は、浦河町をはじめ、隣接する様似町、えりも町、新ひだか町からもご参加いただき、約80人の住民の皆さんが集まりました。

 

 

その後、国が指定するがん診療連携拠点病院である、王子総合病院（苫小牧市）、北海道がんセンター（札幌市）、北海道が指定するがん診療連携指定病院である苫小牧市立病院（苫小牧市）のがん専門相談員からがん相談支援センターについて紹介されました。まず、王子総合病院の渡辺公明相談員から、がん相談支援センターは、その病院に受診していない方も含め、どなたでも無料でご利用いただけること、病院に行かなくても電話でも相談できることが紹介されました。北海道がんセンターの木川幸一相談員からは、がん相談支援センターでは、病気のことだけでなく、仕事のことなどを含め、生活全般について相談できること、また「セカンドオピニオン」として、現在かかっている担当医とよい関係を保ち、他の専門家の意見を聞くこともできること、その上で最終判断することも納得できる治療をするための有用な選択肢であることが紹介されました。そして、苫小牧市立病院の梅木秀俊相談員からは、多くのがん相談支援センターで患者さんやご家族ががんのことを気軽に話し合う「がんサロン」を開催していることが紹介されました。

　　

会の最後には、会場と同じ建物にある浦河町立図書館（外部サイトへリンクします）の医療関係資料提供サービスと、浦河町立図書館が所蔵するがん関係の資料の「ブックリスト」について、また、この日から開催されるテーマ展示（図書館地階）が中野蓉子館長から紹介されました。浦河町立図書館では地下1階に医療関係図書が集められており、パンフレット等も閲覧できます。また、必要な資料が見つからない場合には、気軽にレファレンスサービス（窓口）を利用していただきたい、希望図書についても意見を寄せていただきたいという呼びかけがありました。

　

当日会場で配布された「北海道がんサポートハンドブック（外部サイトへリンクします）」や「知れば安心がん情報●」は、浦河町立図書館でも閲覧・入手することができます。

プログラム

• もっと知ってほしい がんのこと－知って、備えて、安心へ－（PDF：61KB）

講演資料

• 「日高地域のがんの状況と各町で受けられるがん検診」　盛美穂子（浦河町保健福祉課）（PDF：2,347KB）
• 「浦河赤十字病院のがん診断と治療」大柏秀樹（浦河赤十字病院）（PDF：1,385KB）
• 「がん相談支援における浦河赤十字病院医療相談室の役割」村田藍（浦河赤十字病院）（PDF：260KB）
• 「がん相談支援センターをご存知ですか」渡辺公明（王子総合病院）・木川幸一（北海道がんセンター）・梅木秀俊（苫小牧市立病院）（PDF：858KB）
• 「浦河町立図書館における医療関係資料提供サービス」中野蓉子（浦河町立図書館）（PDF：175KB）
• 浦河町立図書館　がんのためのブックリスト（PDF：224KB）