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岡野 哲也
研究所で研修を受けた方々
岡野 哲也
研修ラボ:近藤研究室
(旧腫瘍プロテオミクスプロジェクト)
- 現職
東京医科大学呼吸器・甲状腺外科学分野 講師 - NCC在籍期間
平成15年から17年 - 指導者
近藤 格、廣橋 説雄 - 研究テーマ
「小型肺腺癌の多段階発生の分子機序の解析」
現在の仕事内容
大学病院で肺がんの実地医療にかかわる一方、肺がん患者の個別化医療の実現に向けトランスレーショナルリサーチを進めています。また、積極的に肺がんや胸部悪性疾患に関する多施設臨床研究を行って、肺がん診療のさらなる発展を目指しています。
研究所に来るきっかけ
その当時、臨床の現場でヘリカルCT検査の導入により発見、切除されるようになってきた末梢に発生する小型肺腺がんの多段階発生のメカニズムについて最新のオミックス(Omics)、特にプロテミクス研究に興味があり、リサーチレジデントに応募しました。
研究所での生活(思い出に残ること)
これまでプロテオーム解析を行ったことがなく、2次元電気泳動も液体クロマトグラフィーも初めてのことでうまく行かなくて苦労しました。近藤先生の指導やラボの先輩からコツを教わって何とかやっていました。約2年間、臨床の現場から離れて研究に打ち込めたのは大変貴重な経験でした。
研究所でよかったこと
基礎研究や臨床において優秀な先生方から直接ご指導を頂いたことが、さらなる自己研鑽につながったと思います。リサーチレジデント終了後、米国国立衛生研究所(NIH),国立がん研究所(NCI)に研究留学できたこともがんセンターの先生方のおかげです。
後輩へのアドバイス
自分の専門以外を研究されている先生方と親睦が深まり、がん研究センターを離れた現在でも交流は続いております。分野は違ってもお互いに切磋琢磨するような仲間を作ってください。
論文・学会賞など
Okano T, Seike M, Kuribayashi H, Soeno C, Ishii T, Kida K, Gemma A.
Identification of haptoglobin peptide as a novel serum biomarker for lung squamous cell carcinoma by serum proteome and peptidome profiling. Int J Oncol. 48(3):945-52, 2016.
Okano T, Kondo T, et .al Fujii K, Nishimura T, Takano T, Ohe Y, Tsuta K, Matsuno Y, Gemma A, Kato H, Kudoh S, Hirohashi S. Proteomic signature corresponding to the response to gefitinib (Iressa, ZD1839), an epidermal growth factor receptor tyrosine kinase inhibitor in lung adenocarcinoma. Clin Cancer Res. 13(3): 799-805, 2007.
Okano T, Kondo T, Kakisaka T, Fujii K, Yamada M, Kato H, Nishimura T, Gemma A, Kudoh S, Hirohashi S. Plasma proteomics of lung cancer by a linkage of multi-dimensional liquid chromatography and two-dimensional difference gel electrophoresis. Proteomics. 6(13): 3938-48, 2006.
2005(平成17)年 7月 第9回東京呼吸病態研究会 研究奨励賞
2005(平成17)年 11月 第46回日本肺癌学会総会 優秀演題賞(ポスター)