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横尾 英樹

研究所で研修を受けた方々

横尾 英樹 
研修ラボ:近藤研究室
(旧腫瘍プロテオミクスプロジェクト)

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  • 現職
    旭川医科大学外科学講座 肝胆膵・移植外科学分野 教授
  • NCC在籍期間
    平成14年から16年
  • 指導者
    近藤 格(希少がん研究分野分野長)
  • 研究テーマ
    「肝細胞癌における悪性度に関わる網羅的タンパク質解析」

現在の仕事内容

2019年に北海道大学から旭川医科大学に移り、2022年11月から現在の職に就いています。臨床、教育、研究の領域で若い人たちを指導しておりますが、この度ご縁があり当科の大学院生が近藤研究室にお世話になっており感慨深いものがあります。

研究所に来るきっかけ

私は元々、研究をやるつもりはなかったのですが、当時の教授からがんセンターに行ってみないかとのお誘い(命令?)があり、教室のメインテーマでもあった肝癌の研究をすることになりました。

研究所での生活(思い出に残ること)

当初、病理部へ配属となり現在、慶応義塾大学病理学の教授をされている坂元先生のもとで研鑽を積みました。最初の半年は論文と格闘する毎日でもあり慣れない研究生活に戸惑うばかりでした。
1年目の後半に腫瘍プロテオミクスプロジェクトの近藤グループへ異動となったわけですが、研究室の雰囲気として新しいものにチャレンジする活気に満ちあふれていたことを思い出します。
実験がうまくいかず、何回も繰り返してやっとうまくいった時に朝を迎えていたことなども今では良い思い出として残っています。

研究所でよかったこと

他の研究室はわかりませんが、やりたいことは自由にやらせてもらえたのではないかと思っています。その点、室長と相談しながら時には軌道修正しどんどん実験を重ねていけたのは幸運でした。

後輩へのアドバイス

アイディアを自分で考え、自分のやっている方向性の正しさを途中でチェックしながら突き進むこと。そうすれば必ず道は開けます。自分の発見が世の中を変えるかもしれないという気持ちで臨んでほしいと思います。

論文・学会賞など

  1. Yasuda J, Yokoo H, Yamada T, Kitabayashi I, Sekiya T, Ichikawa H: Nemo-like kinase suppresses a wide range of transcription factors, including nuclear factor-kappaB.  Cancer Sci. 95, 52-57, 2004
  2. Yokoo H, Kondo T, Fujii K, Yamada T, Todo S, Hirohashi S.: Proteomic signature corresponding to alpha fetoprotein expression in liver cancer cells. Hepatology 40, 609-617, 2004
  3. Fujii K, Kondo T, Yokoo H, Yamada T, Iwatsuki K, Hirohashi S.: Proteomic study of human hepatocellular carcinoma using two-dimensional difference gel electrophoresis with saturation cysteine dye.  Proteomics 5, 1411-1422, 2005
  4. Fujii K, Kondo T, Yokoo H, Yamada T, Matsuno Y, Iwatsuki K, Hirohashi S.: Protein expression pattern distinguishes different lymphoid neoplasms.  Proteomics 5, 4274-4286, 2005
  5. Fujii K, Kondo T, Yokoo H, Okano T, Yamada M, Yamada T, Iwatsuki K, Hirohashi S.: Database of two-dimensional polyacrylamide gel electrophoresis of proteins labeled with CyDye DIGE Fluor saturation dye.  Proteomics 6, 1640-1653, 2006
  6. Yokoo H, Kondo T, Okano T, Nakanishi K, Sakamoto M, Kosuge T, Todo S, Hirohashi S.: Protein expression associated with early intrahepatic recurrence of hepatocellular carcinoma after curative surgery.  Cancer Sci. 98, 665-673, 2007
  7. Yokoo H, Yasuda J, Nakanishi K, Chuma M, Kamiyama T, Todo S, Hirohashi S, Sakamoto M.: Clinicopathological significance of nuclear factor-kB activation in hepatocellular carcinoma.  Hepatol Res. 41, 240-249, 2011

学会発表

Yokoo H, Kondo T, Fujii K, Okano T, Todo S, Hirohashi S: Proteomic Signature Corresponding to Early Intrahepatic Recurrence of Hepatocellular Carcinoma, 3rd HUPO World Congress, Beijing, 2004 Award受賞