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制御性T細胞の同定法
制御性T細胞は、転写因子のFoxP3がマスターレギュレーターであることが知られています。しかし、ヒトでは、FoxP3+CD4+T細胞中には一時的に活性化されたエフェクターCD4+T細胞も含まれています。そこで、私たちの研究室では、ナイーブ細胞のマーカーであるCD45RAとFoxP3を組み合わせて、ヒト制御性T細胞の精密な同定を試みています(図2)。つまり、活性化していないナイーブ制御性T細胞 (CD45RA+FoxP3lowCD4+T細胞)、活性化して強い抑制活性を有する活性化制御性T細胞 (CD45RA-FoxP3highCD4+T細胞)、FoxP3陽性にもかかわらず制御性T細胞ではないCD45RA-FoxP3lowCD4+T細胞に分けることによって、FoxP3+T細胞をその細胞機能と相関するように分類しています。