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ゲノム安定性制御研究ユニット

ゲノム安定性制御研究ユニット画像

研究活動

がん化過程は、“異細胞のクローン進化”を介して進行すると考えられている。
最近、我々の解析から、このクローン進化が“ゲノム不安定性”を引き金として誘導されていることが示唆された (Matsuno et al., Nature Com 2019)。これは、ゲノム不安定性に伴って変異が誘導されるためで、実際、がん抑制システムの“ARF/p53経路”はゲノム不安定性に起因しての破綻していた。しかし、ゲノム不安定性の誘導機構、その制御機構には未だに不明な点が多い。そこで当研究グループでは、ゲノム安定性・不安定性の制御機構の解明を目指している。重要なことに、我々の解析知見からは、『クローン進化(および、これに伴って現れる“がん”)は、ゲノム安定性が保持される限り抑制される』と考えられる。そこで、ゲノム安定性制御を作用点とした“がん予防法”の創出を目指している。現在日本では約半数の人ががんに罹患しているが、その殆どはゲノム不安定性に伴う発症である。ゲノム安定性を作用点としたがん予防法では、論理的に、殆どのがんが対象となると期待される。

当ユニット研究員が関与したプレスリリース

2019年9月5日

老化に起因した発がんメカニズムの一部解明 がん発生予防の可能性を示唆