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遺伝的がんリスク体質ががん特性に与える影響の解明

我々は体細胞異常に遺伝的素因が与える影響を理解するために、生殖細胞系列バリアントに着目した研究も進めています。大阪大学の遺伝統計学教室(岡田随象教授)と共同で、各個人の「遺伝的がんリスク体質」を強く反映するスコアであるポリジェニック・リスク・スコア(PRS)を構築し、遺伝的がんリスク体質の特性を網羅的に調べたところ、遺伝的がんリスク体質を持つ人は、さまざまな種類のがんにおいて、若い年齢でがんを発症し、がんに蓄積している体細胞異常(体細胞変異やコピー数異常)が少ないことが分かりました(Namba S, Saito Y, Cancer Res, 2023)。本研究成果によって「遺伝的がんリスク体質」の理解が進み、がんの予防や個別化医療を推進することに役立つと期待されます。

プレスリリース:「遺伝的がんリスク体質の人は若くしてがんになりやすい~がんの特性をPRSで解明~」


遺伝的がんリスク
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