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C-CAT調査結果の取り扱いに関するご質問
- Q.C-CAT調査結果の原本又は複写物を患者さんに渡すことは可能ですか。
- Q.候補の試験リストは渡して良いのでしょうか。
- Q.治験番号は伝えて良いのでしょうか。
- Q.患者さんに試験の問い合わせ先を伝えてもよいでしょうか。
- Q.患者さんへ伝えてはダメな情報は何でしょうか。
Q.C-CAT調査結果の原本又は複写物を患者さんに渡すことは可能ですか。
A.C-CAT調査結果の取り扱いについては、診療情報の提供に関する各医療機関の取り決めに従ってご判断いただくことになります。C-CAT調査結果はエキスパートパネルに資することを目的に遺伝子変異や臨床試験等の情報を幅広く取り上げる方針で作成されており、専門的な解釈を必要とします。患者さんが原本又は複写物を受け取ることを想定して作成されたものではありませんのでご注意ください。次世代シークエンサー等を用いた遺伝子パネル検査に基づくがん診療ガイダンス改定 第2.0版においても、2.6.5.3 レポートの取り扱いにおいて、「C-CAT調査結果のレポート(中略)そのものは患者に返却を行わない。」とされています。
各医療機関において、臨床試験の実施状況や適格条件等による登録の可否等をご確認の上、患者さんに適切なご説明を頂くようにお願いいたします。C-CAT調査結果が患者さんに手渡しされたために、その情報を基に適格条件を満たさない患者さんが他の医療機関を直接受診してしまい、結果的に不要な受診となった等の事例が報告されています。
Q.候補の試験リストは渡して良いのでしょうか。
A.試験リストにある臨床試験すべてに対して当該患者が適格というわけではありません。
そのままのリストを渡すと、リストに挙がっているすべての試験が候補になると患者に誤解を与えてしまうので、避けてください。
Q.治験番号は伝えて良いのでしょうか。
A.エキスパートパネルで当該患者が対象になると判断した治験については治験番号を患者さんに伝えても問題ないと考えます。試験リストにある臨床試験すべてに対して当該患者が適格というわけではありませんので、試験リストにある全ての治験番号を伝えることは避けてください。
Q.患者さんに試験の問い合わせ先を伝えてもよいでしょうか。
A.患者さんからの問い合わせを想定している連絡先ではありませんので、避けてください。
Q.患者さんへ伝えてはダメな情報は何でしょうか。
A.C-CAT調査結果はエキスパートパネルに対する参考資料であるため、C-CAT調査結果に記載されている情報のうち、エキスパートパネルで検討された内容のみを患者さんに伝えることが適切と考えます。試験リストだけでなく、エビデンスレベルについてもエキスパートパネルでの判断を必要とします。