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新年度のご挨拶

河野 隆志

2026年度の始まりにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

保険診療として実施されるがん遺伝子パネル検査は、導入から7年を迎えようとしており、実施医療機関も約300施設にまで増加しました。2025年度からは、固形がんに加え、造血器腫瘍を対象とした検査も開始されています。

各医療機関でがん遺伝子パネル検査を受けられた患者さんの遺伝子変異情報や臨床情報は、ご本人の同意のもと、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)に集約されており、その数はまもなく13万例に達します。C-CATでは、これらの情報に基づき、遺伝子変異の意義や国内臨床試験の情報を整理した調査結果を各医療機関に提供し、患者さんの診療を支援しています。2026年度からは、この調査結果をより見やすく刷新し、診療支援機能のさらなる充実を図ってまいります。

また、C-CATに集約された情報は、将来のがん診療の発展に資することを目的として、厳正な審査のもと、150を超えるアカデミアの研究グループや製薬企業・診断企業に提供され、学術研究や新たな臨床試験の立案など、医薬品等の開発に活用されています。これまでにC-CATデータを用いた多くの学術論文が発表され、希少がんを含む日本人のがんの特性や、がんゲノム医療の臨床的意義が明らかになりつつあります。さらに、C-CATに集約された遺伝子変異や診療情報が、抗がん剤の薬事承認に活用された事例も報告されています。

データの集積および利活用の状況については、ホームページにて公開しております。ぜひご覧いただけますと幸いです(以下にリンクを掲載しております)。

患者さん、医療機関、検査関連企業の皆様の多大なるご協力により、C-CATには貴重な情報が集約され、日本のがんゲノム医療の発展に寄与しています。C-CAT一同、今後も本分野を支え、さらなる向上に貢献すべく、一丸となって取り組んでまいります。引き続き、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

【ご参考】

C-CATデータの蓄積の状況 
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/registration_status/

各都道府県のがん遺伝子パネル検査の状況 
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/registration_status/#prefecture

C-CATデータの利活用の状況
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/system/provided/

C-CATデータの利活用の成果(論文、薬事利用など)
https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/use/release/010/index.html

2026年4月
国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター
センター長 河野 隆志