コンテンツにジャンプ

トップページ > グループ紹介 > 機能診断開発分野(柏) > 主な研究内容 > 診断治療一体化に関する研究

診断治療一体化に関する研究

核医学の領域では、診断用RIと治療用RIとの化学的類似性を活かし、診断用RIを用いて病巣を画像として捉えたうえで、治療用RIに置き換えてその病巣を治療を行う核医学セラノスティックス(radiotheranostics)技術が注目されています。

アルファ線核種を利用したradiotheranostics技術の開発

アルファ線核種は近年非常に注目されている治療用の放射性核種です。アルファ線は、放出エネルギーが非常に強く、直接作用により修復されにくいDNA障害を引き起こすことがわかっています。また、飛程が非常に短いため、遮蔽が容易であり、周囲の正常組織への被曝が低いのも大きな特徴です。
我々は、アルファ線核種の中でも特に、治療効果の高いアクチニウム-225(Ac-225)に着目し、新しい核医学技術の開発を行っています。すでに、 膵臓がんに集積するペプチドをAc-225で標識することにより、高い治療効果が得られることを実証しています。現在、臨床応用に向けた研究を展開しています。

radiotheranostics技術の開発