国立がん研究センターとメルクセローノ社、パートナーシップ契約を締結
アジアで頻度の高い腫瘍疾患に対する有望な抗悪性腫瘍薬創出のための研究開発に注力
2013年9月24日
独立行政法人国立がん研究センター
独立行政法人国立がん研究センター(理事長:堀田 知光、以下国立がん研究センター)とメルクセローノ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:パリス・パナヨトプロス、以下メルクセローノ社)は、2013年8月1日付けで、有望な抗悪性腫瘍薬創出を目指した研究開発における協働推進のためのパートナーシップ契約を締結しましたことをお知らせいたします。
本契約は、国立がん研究センターの有する高度ながん研究技術および臨床経験と、メルクセローノ社の有する高い研究開発能力を融合し、特にアジアで頻度の高い腫瘍疾患(胃がん、食道がん、胆道がん、肝細胞がんなど)に対する有望な抗悪性腫瘍薬を創出することにより、人々の生活の質の向上に寄与することを目的としています。トランスレーショナル・リサーチを含む基礎研究、第1相試験を含む早期開発、アジア共同試験、後期開発など、シーズ創出から実用化に至る研究開発のさまざまな場面において緊密な提携を行ってまいります。
国立がん研究センターは、1962年に開設されたわが国のがん治療・研究をリードする医療機関です。2012年には早期・探索臨床研究センターを開設し、すでに多くの第1相試験や未承認薬医師主導治験、トランスレーショナル・リサーチに着手、注力しています。メルクセローノ社は、がんを重点疾患領域とし、グローバルのネットワークを最大限に活用し、北東アジア地域の研究開発をリードする製薬企業です。
国立がん研究センターとメルクセローノ社は、これまでも臨床試験などで協力してまいりましたが、今後は本契約のもと、がん患者さんに一日も早く有望な抗悪性腫瘍薬を提供するという共通の使命を果たすべく、より緊密に研究開発を進めていく所存です。
記者会見資料
国立がん研究センターとメルクセローノ株式会社のパートナーシップ契約締結に関する記者会見(2013年9月24日開催)
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