自治体や職場等での活用による、受動喫煙対策の強化が期待されますたばこの健康影響と対策の要点をまとめたリーフレットを改訂
2020年5月29日
国立研究開発法人国立がん研究センター
国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、所在地:東京都中央区)がん対策情報センター(センター長:若尾 文彦)では、これまで全国の自治体を通じて配布してきた「喫煙と健康 厚生労働省喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)」を改訂し、5月29日から「喫煙と健康 望まない受動喫煙を防止する取り組みはマナーからルールへ」として、WEB上の発信サイトである「がん情報サービス」で公開しました。無料でダウンロードでき、自治体、事業所、職場などさまざまな場で活用できます。また、がん対策情報センターでは、全国の自治体(都道府県、市区町村)宛に、印刷リーフレットを合計約35万部作成し、4月下旬から、順次発送を行っています。このリーフレットは自治体の窓口やイベントの会場、健康教育などの場を通じて配布されます。
本リーフレットは以下のページからご覧いただけます。【A4版・8ページ】
「喫煙と健康 望まない受動喫煙を防止する取り組みはマナーからルールへ」(2020年4月)
https://ganjoho.jp/reg_stat/cancer_control/report/index.htmlリーフレット改訂のポイント
今回の改訂に当たっては、喫煙および受動喫煙が原因となる病気の危険性とともに、直近の健康増進法改正を受けて、受動喫煙を防ぐための禁煙/喫煙区分や標識の具体的な内容を、わかりやすくまとめています。また、最近、使用量が増えているアイコスなどの加熱式たばこについての記述も盛り込んでいます。
リーフレット改訂の経緯
国立がん研究センターでは、厚生労働省の検討会報告書(平成28年8月)の概要をとりまとめたリーフレット「喫煙と健康 厚生労働省喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)」を作成し、広くご利用頂いてきました。
その後3年の間には、健康増進法の一部を改正する法律の可決成立や2020年4月1日からの全面施行、たばこ税の引き上げ、たばこパッケージの注意文言の見直しなど、たばこを取り巻く法規制の変更がなされてきました。また、アイコス、グロー、プルーム・テックなどの加熱式たばこの急速な普及など、たばこを取り巻く市場環境も大きく変化してきました。
今回の改訂では、たばこをめぐる日本の現状、喫煙による本人への影響、受動喫煙による影響に加えて、改正健康増進法の概要や喫煙が可能な施設の標識、加熱式たばこに関する知見など、たばこ問題と対策を追記することにしました。
印刷リーフレットは、全国の自治体(都道府県、市区町村)宛に、合計約35万部を配布しています。先月の下旬より、順次発送を行っています。
本リーフレットを、喫煙と健康影響、たばこ対策の重要性、改正健康増進法についての理解促進にお役立てください。
参考
厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)」https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000135586.html(外部サイトにリンクします)
厚生労働省.受動喫煙対策https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000189195.html(外部サイトにリンクします)
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