国立がん研究センターと岐阜大学
教育・研究・医療等の包括的連携協力に関する協定を締結
2024年2月27日
国立研究開発法人国立がん研究センター
国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学
国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学
国立がん研究センターと岐阜大学は教育・研究・医療等の包括的連携協力に関する協定を2024年2月27日に締結しました。
本協定は、両機関の包括的な連携協力のもと、相互の機関の更なる発展を目指し、がん領域での教育・研究・医療活動の一層の充実と質の向上を図り、もって、学術及び医療の発展と有為な人材の育成に寄与することを目的とするものです。
今後、両者は本協定に基づき、下記の事業を連携し、取り組んで参ります。
具体的な連携事業
1. 研究(共同研究プログラムの開発、国立がん研究センター東病院などが実施する患者さんに最適な治療薬を届けるため、がんの遺伝子変化を調べるプロジェクト「SCRUM-Japan」運用活動への岐阜大学の参加)2. 教育・人材育成(腫瘍内科医の育成とリカレント教育、研究やインターシップのための人材交流(大学院生、治験コーディネーターなど)
3. 医療(岐阜大学医学部附属病院がんセンター強化への連携協力、最新のがん診断及びがん診療での協力体制の確立、がん医療に関する最新情報の交換及び症例相談)
4. がん診療ネットワークの構築
国立がん研究センター理事長 中釜 斉 コメント
岐阜大学との教育・研究・医療等に関する包括的な連携体制を実現することにより、当センターが構築した基礎研究から臨床実装に至るシームレスな医療シーズ開発のプラットフォームと大規模な医療・オミックスデータ基盤を岐阜大学の研究者と共有することが可能となり、両組織の有する革新的なコンセプトに基づく多様な医療シーズの開発力強化と開発の加速において相乗的な効果が期待できる。さらに新たな人材の発掘・育成に関しても、岐阜大学の人材育成プログラムとの協働を図ることにより、国立がん研究センターに求められる高度な技術と専門性を有する人材の継続的な確保に大きく寄与することが期待できる。
岐阜大学長 吉田 和弘 コメント
包括協定を締結することで、これまでの医学系研究科・医学部附属病院との治験・臨床研究のみならず、基礎研究から臨床応用までの過程で他部局との連携・協力し、共同研究プログラム開発を推進する。また、がん患者さんに対してより効果的な治療を提供するための多様な取り組みを展開し、新たな医療シーズの創出や開発に取り組むことが可能となる。さらに医学部附属病院では、地域一体型の臨床研究を推進しており、臨床研究を活性化することによりがん医療の発展及び人材育成に寄与することにも貢献できる。
加えてがん診療ネットワークをモデル的に構築することにより、その仕組みを全国に広げてがん医療分野での医療DXの推進に貢献できるよう取り組んでいきたい。
2024年2月27日締結式の様子
(左:国立がん研究センター 理事長 中釜 斉、右:岐阜大学 学長 吉田 和弘)
お問い合わせ先
国立研究開発法人国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室(柏キャンパス)TEL: 04-7133-1111
E-mail:ncc-admin@ncc.go.jp
国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学
総務部 広報課TEL: 058-293-2009
E-mail:kohositu@t.gifu-u.ac.jp