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国立がん研究センター

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国立がん研究センターと京都大学のがん研究、教育等の包括的連携が始動京都大学が国立がん研究センターにサテライトキャンパスを設置

2024年7月1日
国立研究開発法人国立がん研究センター
国立大学法人京都大学

概要

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、東京都中央区)研究所(所長:間野 博行)と国立大学法人京都大学(総長:湊 長博、京都府京都市)医学研究科(研究科長:伊佐 正)は、国立がん研究センター研究所内への京都大学サテライトキャンパスの設置および連携大学院などを含む包括的連携を2024年7月1日より開始しました。本連携は、両機関の包括的な連携協力のもと、相互の機関の更なる発展を目指し、がん領域を中心に研究・教育活動の一層の充実を図り、学術及び医療の発展と有為な人材の育成に寄与することを目的とするものです。

国立がん研究センターは1962年に開設され、日本におけるがん研究・治療等を推進する国立研究開発法人です。研究所と病院が連携し基礎研究から医師主導治験を含む臨床研究に積極的に取り組み、創薬に繋がる豊富な研究成果を発表してきました。現在、がん免疫医療、がんゲノム医療が臨床導入され、がん医療は大きな変革期を迎えており、さらに有効な治療法・診断法の開発、ゲノム医療体制の構築を重点的に取り組んでいます。

京都大学医学研究科は2020年にがん免疫総合研究センター(CCII)を設置し、がん生物学、免疫学に関連するさまざまな研究分野の融合を通じてがんの複雑な微小環境を解き明かすことで、新たながん治療の開発へと応用し、がんの制圧を目指しています。そのためには基礎研究、トランスレーショナル研究と臨床研究がシームレスに融合することが極めて重要です。そこで、これまで世界的な成果を上げてきた国立がん研究センターと京都大学が連携し、国立がん研究センター研究所内に京都大学サテライトキャンパスを設置することで共同研究を促進し、基礎研究から早期臨床試験へとスムーズに展開することで、新たながん治療の開発を加速します。また、サテライトキャンパスの設置により相互の人材交流も活発になり、がん生物学、ゲノム医学、免疫学の発展に寄与する人材の育成に大きく貢献します。

国立がん研究センター研究所長 間野 博行のコメント

国立がん研究センターでは、さまざまながんの発がん機構の理解から治療法・診断法の開発までを一貫して強力に推進しています。今回京都大学との包括連携により両者の長所を活かし、基礎研究から臨床研究までを融合したサテライトキャンパスを中心に、共同研究、人材の交流が活発になり、がん制圧に向けた研究が加速することを期待しています。

京都大学医学研究科長 伊佐 正のコメント

京都大学医学研究科では以前より推進してきたがんに関する多様な基礎研究、臨床研究に加えて、新たに本庶佑先生のノーベル生理学・医学賞を契機として、がん免疫に関する新しい研究センターを立ち上げました。質量ともに国内随一のボリュームセンターであります国立がん研究センターとサテライトキャンパスを通じて連携させていただくことで、私どもの研究が大きく発展することを願っています。

問い合わせ先

広報窓口

国立研究開発法人国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室
電話番号:03-3542-2511(代表)
Eメール:ncc-admin●ncc.go.jp

国立大学法人京都大学
医学研究科総務企画課 企画広報掛
電話番号:075-753-4695
Eメール:060k-kouhou●mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

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