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大腸がん
以下、210名の患者さんの解析結果となります。
- 平均年齢:72.1歳
- 性別:女性54%、男性46%
- 国内23施設の緩和ケア病棟への入院期間:平均29.9日(中央値19日)
モルヒネ量
症状(複数選択可)
症状の期間
モルヒネ量:入院時のみ
緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は61%でした。
がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均103.4mgでした。
モルヒネ量:入院時+亡くなる前の24時間
緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は61%でした。
がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均103.4mg、亡くなる前の24時間では128.6mgと少し増えました。
痛み:入院時のみ
入院時に評価した210名の方のうち、全く痛みがない~少し痛みがある患者さんは57%でした。中くらい~強い痛みがある患者さんは39%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは4%いました。
患者さんの痛みの程度の分布
痛み:入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、全く痛みがない~少し痛みがある患者さんは57%でした。中くらい~強い痛みがある患者さんは39%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは4%いました。
亡くなる前3日間の評価が行えた121名のうち、全く痛みがない~少し痛みがある患者さんは45%、中くらい~強い痛みがある患者さんは19%と減りました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは36%と増えました。
強い痛みは和らいだ患者さんや、ぼんやりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。
患者さんの痛みの程度の分布
息苦しさ:入院時のみ
入院時に評価した210名の方のうち、全く息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは85%でした。中くらい~強い息苦しさの患者さんは11%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
患者さんの息苦しさの程度の分布
息苦しさ:入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、全く息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは85%でした。中くらい~強い息苦しさの患者さんは11%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた121名では、全く息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは52%と減りました。中くらい~強い息苦しさの患者さんは13%と大きく変わりませんでした。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは36%と増加していました。
ぼんやりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。
患者さんの息苦しさの程度の分布
だるさ:入院時のみ
入院時に評価した210名の方のうち、全くだるさがない~少しだるさがある患者さんは56%でした。中くらい~強いだるさの患者さんは39%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんが5%でした。
患者さんのだるさの程度の分布
だるさ:入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、全くだるさがない~少しだるさがある患者さんは56%でした。中くらい~強いだるさの患者さんは39%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんが5%でした
亡くなる前3日間の評価が行えた210名のうち、全くだるさがない~少しだるさがある患者さんは28%と減りました。中くらい~かなり強いだるさの患者さんが41%と大きく変わりませんでした。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは30%に増えました。
ぼんやりする患者さんが多かったことが分かりました。
患者さんのだるさの程度の分布
両足の浮腫(むくみ):入院時のみ
入院時に評価した210名の方のうち、むくみがない~少しむくみがある患者さんは67%、中くらい~強いむくみがある患者さんは33%でした。
患者さんの足のむくみの程度の分布
両足の浮腫(むくみ):入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、腹水がない~あっても症状がない患者さんは80%でした。腹水による症状がある患者さんは20%でした。
患者さんの足のむくみの程度の分布
腹水:入院時のみ
入院時に評価した61名の方のうち、腹水がない~あっても症状がない患者さんは100%で、腹水による症状がある患者さんはいませんでした。
患者さんの腹水の程度の分布
腹水:入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、腹水がない~あっても症状がない患者さんは80%でした。腹水による症状がある患者さんは20%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた210名のうち、その割合に変化はありませんでした。
患者さんの腹水の程度の分布
興奮や混乱の強さ(過活動性せん妄):入院時のみ
入院時に評価した210名の方のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは84%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは13%、中くらい~強い興奮や混乱がみられる患者さんは2%でした。
患者さんの興奮や混乱の強さの分布
興奮や混乱の強さ(過活動性せん妄):入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した210名の方のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは84%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは13%、中くらい~強い興奮や混乱がみられる患者さんは2%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた210名のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは77%と少し減りました。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは15%、中くらい~強い興奮や混乱がみられる患者さんは7%と少し増えました。