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国立がん研究センター 東病院

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非小細胞肺がん

以下、234名の患者さんの解析結果となります。

  • 平均年齢:74.3歳
  • 性別:女性32%、男性68%
  • 国内23施設の緩和ケア病棟への入院期間:平均27.7日(中央値16日)

モルヒネ量

症状(複数選択可)

症状の期間

モルヒネ量:入院時のみ

緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は71%でした。

がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均61.2mgでした。

モルヒネ量:入院時+亡くなる前の24時間

緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は56%でした。

がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均61.2mg、亡くなる前の24時間では92.5mgと増えていました。

痛み:入院時のみ

入院時に評価した234名の方のうち、痛みがない~少し痛みがある患者さんは59%でした。中くらい~強い痛みがある患者さんは34%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは8%でした。

患者さんの痛みの程度の分布

患者さんの痛みの程度の分布の画像

痛み:入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名の方のうち、痛みがない~少し痛みがある患者さんは59%でした。中くらい~強い痛みがある患者さんは34%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは8%でした。

亡くなる前3日間の評価が行えた138名の方のうち、痛みがない~少し痛みがある患者さんは46%、中くらい~強い痛みがある患者さんは7%と減りました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは46%と増えていました。

痛みが和らいだり、ぼんやりしてきたりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。

患者さんの痛みの程度の分布

患者さんの痛みの程度の分布の画像

息苦しさ:入院時のみ

入院時に評価した234名の方のうち、息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは60%でした。中くらい~強い息苦しさの患者さんは31%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは8%でした。

患者さんの息苦しさの程度の分布

患者さんの息苦しさの程度の分布の画像

息苦しさ:入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名の方のうち、息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは60%でした。中くらい~かなり強い息苦しさの患者さんは31%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは8%でした。

亡くなる前3日間の評価が行えた138名の方のうち、息苦しさがない~少し息苦しさがある患者さんは33%、中くらい~強い息苦しさの患者さんは20%と減っていました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは47%と増えていました。

息苦しさが和らいだり、ぼんやりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。

患者さんの息苦しさの程度の分布

患者さんの息苦しさの程度の分布の画像

だるさ:入院時のみ

入院時に評価した234名の方のうち、だるさがない~少しだるさがある患者さんは50%でした。中くらい~強いだるさの患者さんは40%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは10%でした。

患者さんのだるさの程度の分布

患者さんのだるさの程度の分布の画像

だるさ:入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名の方のうち、だるさがない~少しだるさがある患者さんは50%でした。中くらい~強いだるさの患者さんは40%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは10%でした。

亡くなる前3日間の評価が行えた234名の方のうち、だるさがない~少しだるさがある患者さんは20%と減りました。中くらい~強いだるさの患者さんは55%と増え、また、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんも25%に増えました。

だるさが強くなる患者さんや、ぼんやりする患者さんが多かったことが分かりました。

患者さんのだるさの程度の分布

患者さんだるさの程度の分布の画像

両足の浮腫(むくみ):入院時のみ

入院時に評価した234名の方のうち、むくみがない~少しむくみがある患者さんは83%、中くらい~強いむくみがある患者さんは17%でした。

患者さんのむくみの程度の分布

患者さんの足のむくみの程度の分布の画像

両足の浮腫(むくみ):入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名の方のうち、むくみがない~少しむくみがある患者さんは83%、中くらい~強いむくみがある患者さんは17%でした。

亡くなる前3日間に評価が行えた234名の方のうち、むくみがない~少しむくみがある患者さんは83%と変わりはないものの、その内訳として、むくみがない患者さんが少し減り、その分、少しむくみがある患者さんが増えていました。

入院時にむくみが無かった方の中で、一部の方に少し足のむくみが出た方がいたことが分かりました。

患者さんのむくみの程度の分布

患者さんの足のむくみの程度の分布の画像

腹水:入院時のみ

入院時に評価した234名のうち、腹水がない~あっても症状がない患者さんは97%でした。腹水による症状がある患者さんは3%でした。

患者さんの腹水の程度の分布

患者さんの腹水の程度の分布の画像

腹水:入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名のうち、腹水がない~あっても症状がない患者さんは97%でした。腹水による症状がある患者さんは3%でした。

亡くなる前3日間の評価が行えた234名のうち、腹水がない~少量の腹水がある患者さんは97%、腹水による症状がある患者さんは3%と、大きな変わりはありませんでした。

患者さんの腹水の程度の分布

患者さんの腹水の程度の分布の画像

興奮や混乱の強さ(過活動性せん妄):入院時のみ

入院時に評価した234名のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは77%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは17%、中くらいの興奮や混乱がみられる患者さんは5%、強い興奮や混乱がみられる患者さんは1%でした。

患者さんの興奮や混乱の強さの程度の分布

患者さんの興奮や混乱の強さの程度の分布の画像

興奮や混乱の強さ(過活動性せん妄):入院時+亡くなる前の3日間

入院時に評価した234名のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは77%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは17%、中くらいの興奮や混乱がみられる患者さんは5%、強い興奮や混乱がみられる患者さんは1%でした。

亡くなる前3日間の評価が行えた234名のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは75%、軽い興奮や混乱がみられる患者さんは14%、中くらいの興奮や混乱がみられる患者さんは9%、強い興奮や混乱がみられる患者さんは2%と大きく変わりませんでした。

中くらい~強い興奮や混乱が見られる患者さんが少し増えたことが分かりました。

患者さんの興奮や混乱の強さの程度の分布

患者さんの興奮や混乱の強さの程度の分布の画像