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PDよりご挨拶
我が国が目指すSociety 5.0の実現に向けて、医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は喫緊の課題です。我が国には質の高い医療データが豊富に蓄積されている一方、その多くは非構造化され、診療科や医療機関ごとに分散・サイロ化されており、安全かつ有効に連携・活用できる基盤の整備が求められています。
令和8年度BRIDGE事業「医療データ連携とAI・量子計算の活用による医療DX実用化加速」では、これまで構築してきたデジタル医療データバンクをさらに発展させ、標準化、品質評価、プライバシー保護、ガバナンス、セキュリティを備えた、我が国の医療DXを支える中核的データ基盤の確立を目指します。さらに、蓄積された医療データを活用し、AIによる診断支援、医療安全の向上、診療ワークフローの効率化を推進するとともに、量子機械学習、量子最適化、量子化学計算等を含む量子―古典ハイブリッド計算を創薬標的・薬剤候補探索等へ応用し、「AI/quantum-ready」な次世代研究開発・実装基盤の構築に取り組みます。
特に悪性腫瘍領域を中心に、我が国が強みを有する医療AI研究や大規模ながん統合データ資産を最大限活用し、研究成果を臨床導入、医療機器・創薬開発、標準化、全国展開へと着実につなげてまいります。
なお本事業は、第3期SIP事業「統合型ヘルスケアシステムの構築」【PD:永井 良三 先生(自治医科大学学長)】と密に連携しながら、同事業が目標とする患者・医療者が共有する標準化情報基盤の構築や、地域・国規模の医療デジタルツインの開発にも貢献してまいります。
多くの研究者、医療従事者、企業、行政関係者の皆様と連携し、AIと量子計算を活用した医療DXの社会実装を加速することで、より良い医療の実現と我が国の国際競争力向上に貢献していく所存です。皆様のご指導とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
内閣府BRIDGE事業「医療データ連携・AI量子医療DX」PD(研究総括)
国立研究開発法人国立がん研究センター研究所医療AI研究開発分野・分野長
浜本 隆二


