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PDよりご挨拶

令和4年6月3日に閣議決定された統合イノベーション戦略 2022において、第5期科学技術基本計画(平成28年1月22日閣議決定)で提案された「Society 5.0」が我が国の目指すべき社会であり、引き続きその実現に注力することが明文化されました。Society 5.0の目指すところは、人工知能(AI)・ビッグデータ・IoT・ロボットなどの新たな技術を取り入れてイノベーションを創出し、一人一人のニーズに合わせる形で社会的課題を解決する新たな社会を構築することであります。

BRIDGEは統合イノベーション戦略等の科学技術・イノベーション政策の方針に基づき、「研究開発とSociety 5.0との橋渡しプログラム」として令和5年度から内閣府主導で実施される事業で、令和5年6月27日に、我々が提案した施策「医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンク構想」がBRIDGE事業として採択されたことが、内閣府より発表されました。

本BRIDGE事業においては、「デジタル医療データバンクの構築」及び「AI駆動型の次世代診療ワークフローの実現に向けた取り組み」という2つの研究テーマを設定しており、国内に先駆ける形でデジタル医療データバンクを構築するとともに、蓄積された膨大な医療デジタルデータを二次利用して、AI技術を活用した医療機器開発や創薬などへ応用するスキームを確立することを目指しております。

なお本事業は、第3期SIP事業「統合型ヘルスケアシステムの構築」【PD: 永井 良三 先生(自治医科大学学長)】と密に連携しながら、第3期SIP事業が目標としている、患者・医療者が共有する標準化情報基盤の構築や、地域・国規模の医療デジタルツインの開発に貢献してまいります。公募研究も実施するため、是非多くの研究者の方々と連携しながら、本邦における最良のがん医療実現に貢献できる研究成果を残していく所存でありますので、皆様のご指導とご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

内閣府BRIDGE事業「医療デジタルツイン」PD(プログラムディレクター)
国立研究開発法人国立がん研究センター研究所 医療AI研究開発分野 分野長
浜本 隆二

浜本 隆二