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柳原 五吉
学位 | 医学博士(広島大学) テーマ:ウイルス白血病発症に関するIN VITIROでの実験的研究「胸腺細網細胞の役割と遺伝子組み換え型ウイルス」 |
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出身校 | 東京理科大学理学部(昭和53年卒) |
所属学会・研究会 | 日本癌学会、分子病理学研究会、実験動物コンファレンス (2020年度まで:日本がん転移学会、日本実験動物学会、日本胃癌学会、日本消化器学会、米国癌学会、日本分子生物学会) |
教育活動 |
客員教授: 安田女子大学 神戸大学大学院(客員教授)、安田女子大学薬学部教授(客員教授)、大分大学(客員研究員)、大阪薬科大学(客員研究員)など医歯薬系の30大学の非常勤講師を務めてきました。 |
社会貢献 | 広島、長野、岩手などの地方自治体や高等学校などで「がんの発生や予防」に関する教育講演を行いました。 |
研究について一言 |
学生時代から国立がんセンター研究所病理部でヒトがん細胞株の樹立に関する研究に携わりました。以来、腫瘍病理学領域で臨床病態を反映した再現性の高いヒト腫瘍モデル開発を主なテーマに実験的研究を進めてきました。研究開始当時はハード、ソフト両面ともに隘路が山積していました。大変地味な仕事ですが「何時かは創薬に資する機能解析・薬効評価などにより患者さんに貢献する」と考え、続けてきました。上杉鷹山公の「為せば成る。なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」、小生の座右の銘です。未踏峰の山への登頂は困難を極めますが、リーダーやチームのメンバーと共に挑戦していきましょう。 |
現在取り組んでいるテーマ | 難治がんとして知られるスキルス胃癌は実験モデルがありませんでした(1991年)。このスキルス胃癌を始めとして、膵臓癌、悪性中皮腫に由来する細胞株を樹立、さらに転移及び悪液質動物モデルを開発してきました。現在では、これらのヒト腫瘍モデルは国内外で多くの研究者に活用されています。最近ではモデル系のない希少がんである十二指腸癌神経内分泌腫瘍由来細胞株を樹立し、この細胞から悪液質誘導動物モデルを開発しました。ごく最近、13系統の膵がん患者由来実験モデル[Patient-derived xenograft(PDX)、細胞株、Cell line-derived xenograft(CDX)]を樹立し、このトリオセットの病理学的・分子学的特性を比較解析し、その有用性を報告しました(2022年)。 |