平成13年度 第5回 遺伝子解析研究倫理審査委員会 議事要旨
開催日
平成13年8月7日(火曜日)15時から18時
出席委員
掛江、齋藤、塚田、馬場、藪、山口(委員長)
事務局
斉川、南、田仲(記録)
審査課題件数
2件(差戻し2件)
議事
1.遺伝子解析研究倫理審査委員会審査状況
2.第3回議事要旨
第4回議事要旨
3.結果通知報告書
4.審査課題(2課題)について
1.課題番号G12-04(再々再審査)
- 課題名:乳児白血病における遺伝的要因に関する研究
- 申請者および所属:大木 操(国立がんセンター研究所)
- 概要:既提供試料(A群、C群)と新規提供試料(第二群)を用いて、連結可能匿名化で行う研究
- 判定:差戻し
- 主たる意見:
- ホームページ等を用いて、拒否の機会を保障するとあるが、具体的な内容を提示していただきたい。
- 遺伝子変異が発見された場合、試料提供時に、その遺伝子変異を探索することが明示されているわけではないので、提供者が結果を伝えられることを望んでいるか否かは判断できない。したがって、変異が見つかった場合、それをそのまま開示するのではなく、「変異がある可能性がある」という開示に留め、その時点で遺伝カウンセリングを提供し、再検査を受けるか否かについて尋ねるというステップが必要ではないか。
2.課題番号G13-01(新規)
- 課題名:疾患の易罹患性に関わるSNPs等遺伝子多型の同定とその臨床応用を目指す研究
- 申請者および所属:吉田 輝彦(国立がんセンター研究所)
- 概要:新規提供試料および、既提供試料を連結可能または不可能匿名で用いる研究
- 判定:差戻し
- 主たる意見:
- 各々の施設での試料収集の手続きに関する情報と、各々の施設での倫理審査に関する情報を追加資料として提出すること。
- 試料の匿名化について、共同研究の中で、原則として連結可能か不可能かを統一することが望ましい。
- 本研究の位置付けを明確にすることが望まれる。研究の概要では、「疾患遺伝子プロジェクト」として説明されているが、図では、新規提供試料を主として用いる共同研究か、あるいは既提供試料を用いる研究責任者を中心とした国立がんセンターの研究かが明確ではない。