平成15年度 第4回 遺伝子解析研究倫理審査委員会 議事要旨
開催日
平成15年11月4日(火曜日)15時から17時20分
出席委員
石井、加藤、掛江、塚田(委員長)、中釜、吉野
審査課題件数
3件(承認)
議事
1.課題番号G15-01(変更)
- 課題名:新しい予防法等の確立のためのがん予防検診・研究センターにおける検診受診者を対象としたフォローアップ研究
- 申請者および所属:野村 和弘(国立がんセンターがん予防・検診センター長)
- 条件付承認日:平成15年7月4日
- 判定:承認
- 変更事項:申請者・研究代表者の変更、がん予防・検診研究センターの開設に伴う所属変更、研究協力者の追加、および個別研究の匿名化の方法。
- 概要:がん予防検診・研究センターの検診受診者から遺伝子解析研究を含む研究のための試料等の提供を受け、その後の疾病の発生状況についてフォローアップし、がんを中心とする生活習慣病の発生に係わる環境要因と遺伝要因の評価・同定等を行う。
- 主な審議内容:
- 事項変更により検診対象者に及ぼす影響など倫理的問題は生じないと解される。
2.課題番号G15-04(新規)
- 課題名:糖尿病および高血圧の易罹患性に関わる遺伝子探索のためのSNPsタイピング
- 申請者および所属:吉田 輝彦(国立がんセンター研究所)
- 判定:承認
- 概要:国立国際医療センター、国立循環器病センターに多施設共同研究として収集された糖尿病または高血圧症例、および対照群の連結可能匿名化した末梢血由来DNA試料を再コード化の上国立がんセンターに受け入れ、ゲノム網羅的SNP解析の絞り込み段階の解析を行い、そのデータを各センターへ返す研究
- 主な審議内容:
- 研究終了後、解析したデータ・試料の保管、返却に関して、研究計画書に明記された。
3.課題番号G15-05(新規)
- 課題名:肺癌の発症と予後に関する遺伝子・環境因子相互作用の研究
- 申請者および所属:津金 昌一郎(国立がんセンターがん予防・検診研究センター)
- 判定:承認
- 概要:遺伝子情報の利用について同意が得られている既提供試料(「肺癌の原因と新たな治療法開発のためのデータベース構築」に登録された未治療原発性肺癌1,500症例の末梢血白血球DNA」を用いてSNPs解析を行い、これを遺伝的感受性因子として、食事や喫煙などの環境要因と疾患との関連をCase-only studyの手法を使用し、検討する。また、これらの遺伝子多型および、遺伝子・環境相互作用と予後との関連を調べる。
- 主な審議内容:
- 研究終了後の試料の処分方法、個人情報の匿名化について、研究計画書に明記された。
- 研究に関する情報をホームページ上で公開する予定であることが、研究計画書に記された。