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国立がん研究センター バイオバンク

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リサーチ・コンシェルジェとは

山根さん2

国立がん研究センター中央病院・東病院では治療に来られた患者さまにバイオ・バンクへのご協力をお願いしております。
そのバイオバンクへのご協力をお願いしているのが「リサーチ・コンシェルジェ」です。
国立がん研究センターでの研究を推進する最初の要となっている「リサーチ・コンシェルジェ」の皆さん。
リサーチ・コンシェルジェとはどのような仕事なのでしょうか。
そんな素朴な疑問を、中央病院でリサーチ・コンシェルジェとして働いている山根禎子さんはじめリサーチ・コンシェルジェの皆さんに話を聞いてみました。

リサーチ・コンシェルジェとはどんな仕事?

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中央病院では、初診の受付後、診察の前に、 「バイオバンク窓口」に立ち寄っていただいています。窓口で対応しているのがリサーチ・コンシェルジェです。

リサーチ・コンシェルジェには、主に2 つの役割があります。
1.診療のサポート
2.バイオバンク研究のサポート
  
最初に、診療のサポートとして、「予診カード」の記載を確認し、感染症血液検査の説明をします。診療に関する質問にも、できるだけその場で対応しています。その後、バイオバンクの説明をし、バイオバンク研究協力の包括的同意書にサインをするか判断していただきます。バイオバンクの説明を聞きたくない方には行いませんし、説明を聞いた後、同意するかはその場で決めなくても大丈夫です。同意はいつでも撤回できますし、同意しなかったからといって患者さんに不利になることは何もありません。

リサーチ・コンシェルジェとしてのやりがいは?

  • 不安な気持ちで来院する初診患者さんの診療サポートで、患者さんに感謝していただけること。
  • 研究支援者として最前線のがん研究の一翼を担えること。
  • 患者さんへの対応を通して、また、対応や説明に必要とされる知識の習得などにより、自分自身も成長していけること。

 などが、リサーチ・コンシェルジェとしてのやりがいです。

リサーチ・コンシェルジェへのアンケート回答より

  • 患者さんからお礼を言っていただけること。
  • 初診時の書類が多いため問診票の聞き取りや記入のお手伝いをした後、患者さんの緊張が解けたのか、ほっとした表情になり笑顔が見られた時など。将来のがん治療のための一役を担っていること。
  • がん研究のお役にたてること。
  • 患者さんの体調や状況に合わせて、問診票記入サポートのための聞き取りをしたり研究説明を行うので気を使うことも多いですが、説明分かりやすかったよ、などと患者さんに言って頂けたときは、やっていてよかったなと思います。
  • 患者さんの体調や状況に合わせて、問診票記入サポートのための聞き取りをしたり研究説明を行うので気を使うことも多いですが、説明分かりやすかったよ、などと患者さんに言って頂けたときは、やっていてよかったなと思います。
  • 問診票記入サポートに対して、「助かりました。安心しました」などと言っていただけること。
  • バイオバンクの説明に対して、「病気になってしまったけれど、社会貢献できるのですね。素晴らしい取り組みですね。とてもわかりやすい説明でした」などと言っていただけること。
  • バイオバンクは大切な事業ではありますが、任意であるため患者さんの意思や権利を最大限に配慮して説明する必要があります。研究の話というと、不安を感じたり、難しそうな反応を示す方もいらっしゃいますが、そんな方々が説明後に自分の意思を伝えてくださると患者さんの意思決定をサポートできてよかったと思います。

どんな人が向いていますか?持っていた方がよい資格などありますか?

  • 様々な状況や感情表現の患者さんに、寄り添う優しい気持ちのある方。
  • 患者さんや付き添いの家族に対し、誠実で臨機応変な対応ができる方。
  • 業務に必要な正しい知識を習得することができる方。
  • 患者さんや、がん研究・医療の発展の役に立ちたいという意欲のある方。
  • 職場でのコミュニケーションを円滑にとれる方。

などが、リサーチ・コンシェルジェに向いていると思います。

医療従事者として求められる個人情報保護や研究倫理指針を理解し尊守することは必須、エクセル、ワード等、基本的なPCスキルは必要です。

医学の基礎知識があったり患者さんへ対応に慣れているという意味で、医療資格はあれば良いですが、資格がなくても研修、当センターにある様々なセミナーなどを受けながら、経験を積んでいけば、大丈夫です。CRCや臨床研究支援の経験があれば、経験を生かせる仕事です。

リサーチ・コンシェルジェへのアンケート回答より

  • 資格は特に必要ないとは思いますが、医療関係でお勤めの経験があるほうが仕事に入り易いです。
  • 医療に関した情報番組に興味のある方、そして、親切で優しい方。
  • がん研究センターにはこどもからお年寄りまで幅広い年代の方がいらっしゃるため、患者さんひとりひとりに応じた対応ができる方が向いていると思います。
  • 必要な資格はありませんが、スタッフの中には、看護師や臨床検査技師、または医療事務など医療に携わっていた方が多いです。入職後に研修もありました。
  • 問診の内容確認や研究などの説明を行うので、説明が得意で聞き上手な人が向いていると思います。特に医療資格がなくても大丈夫だと思います。
  • 資格がなくても、医療機関で働いたことがある方、介護の現場で働いたことがある方は、働きやすいかもしれません。
  • 医療機関で患者さんの対応経験(職種は問わない)が数年ある方。心が朗らかな方。資格は無くてもよいと思いますが、車椅子や認知症の患者さんも増えているので個人的に介護の資格を取りたいと思いました。
  • 看護師、薬剤師、臨床検査技師、医療事務、ゲノムメディカルリサーチコーディネーター、データマネージャーなとの資格を持っている人がいます。

リサーチ・コンシェルジェに興味がある方へメッセージを

現場で日々活躍しているリサーチ・コンシェルジェからのメッセージをご紹介します!

  • バイオバンクの説明文書には、「職員の全ての活動はがん患者のために」と書かれています。(これは国立がん研究センターのスローガンです)今は、国民の2人に1人はガンになる時代ですが、まだまだ克服困難な病気です。未来のために一緒に活動できる方を募集しています!
  • 医療の現場で働いたことがない方は、自分で大丈夫かな、など、不安や心配があるかと思います。現在在籍しているスタッフも最初は不安でしたが、先輩たちの指導で成長し自信をもって患者さんの対応をしていますので、安心して応募して頂ければと思います。
  • 色々な方と接する仕事となり、大変なこともありますがその分「得られるものは大きい」現場です。
  • バイオバンク対応では、患者さんの悲痛な思いや時には怒りなどを最初に受ける場所でもあるので、相手とは真摯に向き合い、感情に流されずまた引きずらないよう心がけています。毎日一緒に仕事をするメンバーは皆チームワーク良く働いています。それは患者さんに対し私達も気持ちよく接することができるという意味合いにもつながります。皆と楽しく働ける方、お待ちしております。
  • 知識、対応力、チームワークが必要になる仕事のため、誰にでもできる簡単な仕事ではありません。それでも国立がん研究センターの職員として、患者さんのために働きたい、医学研究に貢献したいという意欲を持って、応募していただけたら嬉しいです。
  • あなたの経験がお役に立つ仕事かもしれません。一緒に働いてみませんか。
  • 患者さんのために、最前線のがん研究のために、これからの医学の発展のために、働けるということは、とても幸せなことです。患者さん第一に、知識習得と経験を積むなかで、大変なこともありますが、その分やりがいのある仕事です。

リサーチ・コンシェルジェ興味を持った方は下の採用ページの詳細をご覧ください

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