多田 有花さん(先端医療開発センター・東京大学)
更新日 : 2024年4月1日
多田 有花さん(東京大学)
先端医療開発センター 新薬開発分野
研究指導者
研究指導者 安永 正浩(東京大学 連携教員)
Q、連携大学院に進学しようと思ったきっかけ
大学で高分子ゲルの研究をしている際に、ミセルを用いたDDS研究について知ったことがきっかけです。そこで大学院進学を機に、かねてより関心のあったDDS研究に携わりたいと考え、抗体を用いてユニークなDDS研究を行っている安永先生の研究室を志望しました。
その際に連携大学院制度を知り、進学を決意しました。
Q、NCCを進学先に選んだ理由
自身の関心のある研究ができるということが大きな理由です。
さらに通常の大学研究室とは異なり魅力的に感じる点が多くありました。
まず、国立の研究機関であるため通常の大学で研究するよりも研究設備や、経験豊富な研究員さんと共に研究に取り組めるという点です。
私は大学で基礎的な研究を行っていたことから、大学院ではより応用的・臨床に近い研究に携わりたいという思いを強く持っていました。そのため、自身の関心ある研究領域である上に臨床に近い研究を研究員さんや臨床で活躍されている医師の方々とディスカッションを経て研究ができるということにとても魅力を感じました。
Q、NCCで研究するメリット、選んでよかったことなど
メリットは研究に打ち込める環境が整えられていることです。このように感じる理由として二つ上げることができます。
まず、研究設備や試薬の種類が通常の大学の研究室よりはるかに多く、研究基盤が整っていることです。研究する上でまたとない環境だと感じています。
最後にNCC内で定期的に開催されるセミナーに参加できることです。
NCCでは各研究室の若手研究員の方々が発表する若手研究セミナーや、様々な分野で先進的な研究を行っている方を講師としたセミナーなどが多く開催されています。
学生はそのセミナーに自由に参加することができるため、自分の研究分野以外の知識にも触れる機会が多くあります。
Q、連携大学院生の1日のスケジュール
学生のコアタイムが9時から18時であるため、基本的にこの時間帯で在室しています。
Q、連携大学院を希望する方へ一言
大学から大学院を変更することはメリットだけではなくデメリットも十分存在すると思います。また、私のように専攻を変更する方はより多くの課題に直面することもあります。
ですが、NCCでは通常の大学院生活では得られない貴重な経験を得ることができると思います。
学生時代の研究生活の環境はとても大切です。自分の納得のいく場所で充実した研究生活を送ってみませんか。
Q、今後の目標・将来の進路等
今後の目標は現在行っている研究の前進に努め、発見した現象についてのデータを集積することです。
将来の進路としては製薬企業の研究職であるため、NCCで得た知見や技術を最大限発揮できるよう自己研鑽に努めていきたいと考えています。
Q、研究テーマ・主要な論文等
研究テーマ:「リサイクリング機能に着目した新規抗体DDS製剤の開発」