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Enlipsium社との共同研究を開始

更新日 : 2022年7月19日

先端医療開発センターは、シンガポールのEnlipsium社との「フィルムシンチレータの特性評価」に関する共同研究を開始しました。

背景

放射線科領域において、体内臓器の可視化や治療線量分布の可視化が必須とされています。現在、放射線治療領域ではフィルムなどを利用して、「見えない」放射線を可視化して、患者さんに照射される線量分布を事前に確認した後、患者さんに照射することが必須になっています。

このような医療現場でのニーズに応えるために、可視化する必要のある線量分布の解像度の向上が必要不可欠となります。

研究概要 

Persistence Luminescence Dosimeters

Enlipsium社が開発した高解像度測定器であるフィルムシンチレータの放射線治療領域における有効性評価を行います。東病院放射線治療部門には光子線治療装置および陽子線治療装置が設置されており、それらを利用しながらEnlipsium製フィルムシンチレータの特性を評価します。加えて、放射線治療領域への具体的な応用方法についても検討します。

なお、Enlipsium社は、国立がん研究センター(NCC)の包括連携協定先であるJETROが2022年に対日投資誘致のための外国企業招聘事業(オンライン)を実施した際に招聘し、NCCに紹介された企業です。その後のJETROのフォローアップもあり、NCCと同社は共同研究へ向けた協議を重ねてきた経緯があります。

本研究に関するお問い合わせ先

先端医療開発センター 粒子線医学開発分野/東病院 放射線品質管理室 
研究代表者:橘 英伸
htachia●east.ncc.go.jp(●を@に置き換えください)