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精神腫瘍学開発分野(柏)医薬品開発グループ
- 2022年11月21日
- メンバーを更新しました
- 2022年5月18日
- 業績を更新しました
- 2022年5月18日
- 主な研究内容を更新しました。
- 2022年5月18日
- メンバーを更新しました
- 2020年6月5日
- メンバーを更新しました
精神腫瘍学(サイコオンコロジー Psycho-Oncology)は、腫瘍学や精神医学、心理学、免疫学、内分泌学、社会学、倫理学など科学的手法を駆使して、がんの人間学的側面を明らかにすることを目的とする複合領域です。当分野は、わが国で唯一のがん医療におけるメンタルサポートに特化した研究部門として、東病院 精神腫瘍科と連携し、患者さんならびにご家族、ご遺族、医療スタッフのみなさまに最適な支援方法を開発し、実装することを目指して取り組んでいます。
特に、社会の高齢化を反映して、高齢者ががん治療を受ける場面が増加していることから、当分野では、高齢者が安全に治療を受け、質の高い療養生活が送れることを目標に、わが国の医療機関で使用でき、かつ効果的なシステム開発を目指しています。
取り組んでいる課題には次のようなものがあります。
- せん妄に対するマネジメントプログラム: (Delirium Team Approach: DELTA)プログラム
せん妄は、高齢者を中心に治療中に発症する最も頻度の高い精神症状です。せん妄は、特に安全管理面において、死亡率の上昇や退院時の機能低下に加え、転倒転落の問題にも直結することから、その発症予防、早期対応が重要になります。私たちは、わが国の医療体制において実践が可能なせん妄対応プログラムを開発し、その効果を検討しています。 - 高齢者のがん医療における意思決定支援方法の開発
高齢者のがん治療においては、腫瘍の生命予後や苦痛への影響、意思決定能力を踏まえた治療選択が重要です。私たちは、いかに適切で満足度の高い意思決定支援を提供することに注目し、支援方法の開発とその効果検証を進めています。