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知っ得!がん情報! 活用しよう「がん相談支援センター」
日時:2015年12月06日(日曜日)10時から12時
場所:堺市立健康福祉プラザ 3階 大研修室
国立がん研究センターでは、がんをはじめとする健康や医療に関する情報を、生活の中で身近に感じられるような環境づくりを目指して、図書館と医療機関、福祉機関、行政が連携したプロジェクトを進めています。
本年度は「まちライブラリープラザひといき」を設置している堺市立健康福祉プラザを会場とした連続公開講座を開催しています。
第3回の「知っ得!がん情報!活用しよう「がん相談支援センター」」では、がん相談支援センターが「がんかもしれない」というときから、実際に診断を受けたり、治療に臨んだり、またその後の生活のすべてにおいていつでも相談に乗る窓口であることを具体的に紹介する公開講座となりました。
浦部文子館長代理(堺市立西図書館)の司会で会は進行しました。
最初に、堺市健康医療推進課による「がん○×クイズ(PDF:208KB)」でリラックスです。西本夕紀係長(堺市健康医療推進課)、稲葉和紀係長(同)から、「がん検診を受ける際に障害のある方への配慮はあるか?」「がん関連の書籍が見られる機関が堺市内にあるか?」「堺市の子宮がん検診の自己負担額は1000円より高いか?」「検診でがんが発見された場合、5年後の生存率はそれ以外の場合より高いか?」などの質問が出され、参加者が挙手で答えました。多くの方が正解されました。回答はぜひ資料1をご覧ください。
続いて、「私、がんかもしれない・・・、あなたらならどうする?」を、紙芝居ならぬ写真芝居をライブ上映しました。
脚本は松延さゆり緩和ケア認定看護師(大阪労災病院)、声の出演は、この事業に参加している各専門機関の担当者です。
子宮がん検診で精密検査を勧められたのに受診しなかった主人公「花子」が、放置するうちにがんが進行してしまい・・・。とあるできごとにより、その結果をやり直す幸運に恵まれ、今度はきちんと精密検査を受け、その際の不安をがん相談支援センターで相談に乗ってもらうことができ、無事に平穏な生活を続けることができた、というフィクションです。
出演者たちの熱演と、大阪らしいオチのあるストーリーに大きな笑い声もあがる楽しいコーナーとなりました。
そして、「自分が、大切な人が、がんになったら・・・?(PDF:955KB)」というテーマで「がん相談支援センター」がどんな場所で、どんな相談ができるのかについて、古谷緑がん看護専門看護師(堺市立総合医療センター)から紹介されました。がん相談支援センターでは、「気分が落ち込む・イライラする」「仕事を休めないんだけど・・」「治療は痛いのかしら?つらいのかしら?」「治療にかかる費用はどのぐらい?」等々、病気や治療の内容はもちろん、気持ちのこと、生活のことについても相談できること、相談員が情報を提供しながら一緒に解決策を考える場所であることが紹介されました。また、高齢や障害などにより、病院の利用に不安がある方も、がん相談支援センターに連絡すれば、相談員が院内の調整をすることができ、困らずに医療が受けられることも紹介されました。
講演会の終了後、堺市内のがん診療連携拠点病院である、大阪労災病院、堺市立総合医療センターの相談員による出張がん相談が行われました。フェスティバルの雰囲気にあわせた法被姿の相談員に気軽に声をかけていかれる参加者の方々の相談を受けて閉会しました。
会場では、この事業に参加している堺市立西図書館や大阪労災病院、堺市立総合医療センターらが協力して作成したちらし「正しく知ろう 子宮がん(PDF:333KB)」も配布されました。
このちらしには、堺市立西図書館で所蔵しているがんの書籍や堺の相談窓口の紹介、子宮頸がんについての解説が掲載されています。