国立がん研究センターと産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センターが創薬研究連携契約を締結
がん関連創薬研究成果の応用により、診断・治療方法の実用化を推進
2013年7月4日
独立行政法人国立がん研究センター
独立行政法人産業総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センター
独立行政法人国立がん研究センター(理事長:堀田 知光、東京都中央区)と独立行政法人産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター(理事長:中鉢 良治、センター長:夏目 徹、東京都江東区、以下「産総研molprof」)は、このたび新たに創薬研究に関する連携契約を締結いたしました。この連携契約は、がん関連創薬研究における相互の協力の一層の充実を図るとともに、その研究成果の応用により、がん領域の診断・治療方法の実用化に資することを目的としています。
本契約により提携関係を構築することによって、次に示す連携協力を推進します。
創薬研究
- がん基礎研究部門から生まれた新規標的シーズに対する創薬開発
(インシリコ分子設計、分子プロファイリングによる標的至適化) - 迅速な臨床試験への導入に向けた新規開発化合物の検討
(分子プロファイリングによる対象がん種の層別化) - 既存薬物の最適化に関する研究
(インシリコ分子設計)
分子プロファイリング・医療機器新技術開発
- タンパクアレイ技術を用いた網羅的なタンパク修飾研究基盤構築
- バイオバンク試料を用いたオミックスデータ情報解析による新規シーズの探索
国立がん研究センターは1962年に開設され、日本におけるがん治療および研究をリードする医療機関であり、創薬に繋がる基礎研究と早期・探索臨床拠点を含めた臨床開発の高度な能力を有しています。一方、産総研molprofは、新薬開発のボトルネックとなっている、分子プロファイリングと新薬候補化合物の最適化技術基盤開発・実用化をすることにより、創薬力の活性化を目指します。国立がん研究センターと産総研molprofはこれまでも個別のテーマを通じて共同研究を進めてまいりました。今回の合意により、さらに緊密な関係が構築され、共同研究がより一層推進されていくことが期待されます。両者の高い研究能力を通じて、有望な抗がん剤の研究が大きく前進することを確信しています。
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