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西川 博嘉分野長が「Highly Cited Researchers 2024」(高被引用論文著者)に選出されました

更新日 : 2024年11月20日

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クラリベイト(Clarivate)より、世界最高峰の研究者を選出した「高被引用論文著者 (Highly Cited Researchers 2024)」が発表され、当センターより研究所 腫瘍免疫研究分野長/先端医療開発センター 免疫トランスレーショナルリサーチ分野長の西川博嘉が選出されました。西川博嘉分野長は2020年から5年連続の選出となります。

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「Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)とは、クラリベイトが、10年以上にわたり絶え間なく高い評価を得ている影響力のある研究者を引用分析により特定しているもので、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文著者であり、後続の研究に大きな影響を与えている科学者や社会科学者が選出されます。「Highly Cited Researchers 2024」では世界から約6,600名の研究者が選出されています。

参考:https://clarivate.com/highly-cited-researchers/(外部サイトにリンクします)

西川 博嘉

西川博嘉

西川 博嘉(にしかわ ひろよし)
受賞カテゴリー:Immunology
所属:研究所 腫瘍免疫研究分野長/先端医療開発センター 免疫トランスレーショナルリサーチ分野長

西川分野長は、がん免疫において抗腫瘍免疫応答が抑制される機構の解明を進めてきました。特にCD4陽性制御性T細胞をはじめとした免疫抑制ネットワークの構築にがん細胞自身が持つ遺伝子変異が重要な役割を果たしていることを発見して「免疫ゲノムがん進展説」を提唱し、免疫ゲノムプレシジョン医療の実現に取り組んでいます。また、抗腫瘍免疫応答に重要なCD8陽性キラーT細胞が制御性T細胞による免疫抑制により免疫寛容に陥る機構がT細胞の認識する抗原の性質の違い(自己vs 非自己)により異なることを明らかにしました。これらの知見は、がん免疫のみならず、自己免疫、アレルギー、感染症、移植などの様々な免疫応答の理解にも極めて重要と考えられます。