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若手研究者・医師・学生のためのオープンキャンパス 2025開催レポート

2025年4月45日(土曜日)に国立がん研究センター研究所の「若手研究者・医師・学生のためのオープンキャンパス 2025」が開催されました。

2025年度は2024年度に引き続き現地参加対面型とWebでのハイブリッド開催となりました。がん研究に興味のある若手研究者・学生に国立がん研究センター研究所について知ってもらうことを目的に毎年開催しています。学生から社会人まで幅広い領域の方のご参加があり、全国各地から参加がありました。現地参加36名、オンライン36名の方にご参加いただきました。

間野博行 研究所長は開会の挨拶で「国立がん研究センター研究所では、素晴らしい研究者が揃っており、世界最先端の結果が日々生まれております。我々はがん研究とがん医療の前身のために、日々努力を重ねています。本センターの特徴として、病院との密接な連携、施設の中にがん対策研究所を併設し疫学・予防医学にも取り組み、EPOCCPOTという臨床応用を推進するセンターを有し、基礎研究から人に対する臨床試験までひとつのセンターで完結できるのが強みです。ぜひ皆様もがんセンターに参加していただき、がんの患者さんの命を救うような研究をしましょう。」と述べました。

次に研究所の紹介VTRが上映されました。


次に吉見昭秀 がんRNA研究分野長から「連携大学院制度・研修制度の紹介」がされました。連携大学院制度とは、国立がん研究センター研究所で行う研究によって、自身の所属大学での学位を取得することができる制度です。

引き続き、国立がん研究センター内の研究を強力にサポートする、基盤的臨床開発研究コアセンター(FIOC:Fundamental Innovative Oncology Core)の紹介がありました。濱田哲暢 FIOCセンター長から、FIOCの研究支援活動について説明いたしました。大学院生を含めた研究者の方はご自身の研究に対しFIOCからのサポートを得ることができます。

個別の研究室紹介があり以下の研究室が紹介を行いました。

  1. 統合がん研究分野  鵜飼 知嵩
  2. 計算生命科学ユニット  小嶋泰弘
  3. がん細胞内トラフィック研究ユニット  小幡裕希
  4. ゲノム安定性制御研究ユニット  吉岡研一
  5. 基礎腫瘍学ユニット  大木理恵子
  6. 病態情報学ユニット  山本雄介
  7. プロテオーム解析部門  足達俊吾
  8. 先端バイオイメージング研究分野  鈴木健一
  9. がんRNA研究分野  吉見昭秀
  10. がん進展研究分野             吉田健一
  11. 医療AI研究開発分野  浜本隆二
  12. 脳腫瘍連携研究分野  鈴木啓道
  13. 細胞情報学分野             高阪真路
  14. ゲノム解析基盤開発分野  白石友一


第二部は、現地参加とWeb参加のハイブリッド形式で開催され、それぞれのスタイルに合わせた充実したプログラムが展開されました。

まず、現地参加の皆さんは対面形式での研究室訪問を実施。広い会場には各研究室のブースが並び、参加者は興味のある研究室を自由に訪れて、研究テーマの紹介を受けたり、研究の進め方やキャリアパスについて直接相談したりしました。実際に研究者と顔を合わせながら話すことで、研究の魅力や現場の雰囲気を肌で感じることができ、大変活発な議論があちこちで繰り広げられていました。ときには熱い想いがぶつかり合うような場面も見られ、参加者の関心の高さがうかがえました。

一方、Web参加の方々に向けては、オンラインミーティングを活用した研究室ごとのグループミーティングを実施。こちらも現地に負けないほどの盛り上がりを見せました。参加者はあらかじめ関心のある研究室を選び、それぞれの研究内容や日々の活動について詳しい説明を受けました。また、進路相談や大学院での生活、研究との向き合い方など、実際に研究に携わる若手研究者との対話もあり、画面越しながらも熱意が伝わる、双方向の充実した時間となりました。

本年度も多くの方にご参加いただけ、活気あふれるイベントとなりました。

ご参加くださいました研究者の皆さん、ありがとうございました。

国立がん研究センター研究所でお会いできることを楽しみにしております。