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平成28年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」検討会
開催日時
開催日:2016年11月23日(水曜日)開催時間:13時から16時30分
会場
国立がん研究センター特別会議室
プログラム
- がん対策情報センター長あいさつ
- “がん情報サービス”によるがん情報提供
- 本日のテーマとディスカッションの進め方
- グループディスカッション【これからの“がん情報サービス”】
- 各グループの結果報告
- 全体討議
- 閉会のあいさつ
- 「感謝のメッセージ」撮影会
概要
11月23日に平成28年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」検討会が行われました。
がん対策情報センターは2006年に発足し、“がん情報サービス”が誕生いたしました。今回の検討会では、「これからの“がん情報サービス”」をテーマとして、患者さん・ご家族・市民のそれぞれの立場から、今後の “がん情報サービス”のあり方について、皆さまから多方面にわたる、さまざまなご意見をいただくことができました。この日の検討会では、全国から66人の皆さまにお集まりいただき、活発な議論が交わされる会となりました。
まず、若尾文彦センター長からのあいさつでは、前回の「患者・市民パネル」委嘱状・交付式で、“がん情報サービス”の「病院を探す」について検討をいただいた中で、「“がん情報サービス”のサイトにたどり着きにくい」などの意見が寄せられ、そこで、今回の検討会では、次の10年に向けて、どういった情報をどのように公開していくか、また、一人ではインターネットを使うことが難しい場合には、どういったサポートがあれば良いかについて意見を出していただき、今後の“がん情報サービス”の改訂、さらには第3期のがん対策推進基本計画へ向けた意見として生かしていきたい旨が語られました。
続いて、若尾センター長より、「“がん情報サービス”によるがん情報提供」として、“がん情報サービス”の各ページの詳しい概説がなされました。現在のコンテンツは、一般向け、統計を含む基礎データ、医療関係者向けがあること、コンテンツのうち、「各種がんの解説」のページがより多くの人に閲覧されているが、3年以内に更新することが可能であるのは全69種の約半数であることが報告されました。さらに、がん患者167万人中、67万人がインターネットを使用しておらず、そのほとんどは60代以上であるという調査結果内容の報告もありました。
その後、8グループに分かれ、「これからの“がん情報サービス”」に向けて、「“がん情報サービス”がより必要な情報を提供できるサイトになるためには?」「(インターネットを閲覧することに慣れていない人は)どのような人や場に相談をすれば、がん情報を得ることにつながるでしょうか?」の2つのテーマについて、ディスカッションを行いました。各グループからは、「“がん情報サービス”の入り口のページをもっと簡素にしてほしい」「国立がん研究センターならではの最新情報、希少がん、AYA世代/高齢者のがん情報、就労、生活療養情報など、より充実した情報が欲しい」「体験談のような形で理解できると良い」「インターネットに慣れていない人には、地域広報誌など、紙媒体で情報を届けていく必要がある」「医療者からがん相談支援センターを紹介してほしい」「拠点病院だけではなく、地域の病院での情報提供もあって良い」「健康診断やインフルエンザのお知らせと一緒にがん情報を入れる」「地域の図書館、役所、開業医のところに啓発ポスターをはってほしい」といった多方面にわたる多くのご意見が寄せられました。
詳しくは、ディスカッション概要(PDF:224KB)をご参照ください。
そして、検討会の終了後には、5月の委嘱状・交付式から引き続き、「感謝のメッセージ」の撮影会が行われました。この日に収録されたメッセージは、「サンキューバトン」の動画メッセージサイトに追加される予定です。
限られた時間の中ではありましたが、「これからの“がん情報サービス”」を考えていく上で、大変活発な議論を行っていただき、有意義な会となりました。今後も、皆さまからの貴重なご意見をいただきながら、皆さまとともにがんに関する情報提供の普及を進めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。