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2021年度がん対策情報研究所「患者・市民パネル」検討会~確かながん情報を図書館から広げる~

開催日時

開催日:2021年10月16日(土曜日) 開催時間:13:30~16:00

開催方式

オンライン(Zoomミーティング)

プログラム

  • 開会あいさつ
  • がん情報サービスのリニューアルと組織変更の説明
  • 検討テーマとディスカッションについて説明
    「三つ折りちらしの進捗」「図書館からのがん情報普及」「公共図書館について」
  • グループディスカッション【確かながん情報を図書館から広げる】
  • 各グループからの報告・全体共有、コメント
  • 閉会あいさつ

概要

10月16日に2021年度がん対策研究所「患者・市民パネル」検討会をオンラインで開催しました。北海道から沖縄県まで全国から55名のパネルのメンバーにご参加いただきました。今回初の試みとして、がん情報ギフトを寄贈している全国の公共図書館に参加を呼びかけ、11施設の図書館の方々にもご参加いただきました。

最初に、がん対策研究所の祖父江友孝副所長の開会あいさつでは、患者・市民パネル発足当時を知る立場からのエピソード、全国から気軽に参加可能なオンラインミーティングならではのメリット、さらには活発な意見交換をお願いしたい旨が語られました。

次に、若尾文彦事業統括から、がん情報サービスのリニューアルのポイント、また、がん対策情報センターが9月からがん対策研究所へと組織改編されたことが説明されました。さらに、パネルのメンバーにはこれまで以上にがん情報サービスの運営に協力いただきたい旨が話されました。

さて、今回の検討テーマ「確かながん情報を図書館から広げる」です。公共図書館は利用者の幅が広く、国立がん研究センターの作成資材の普及先としても馴染みが深い場所です。がん以外の目的で訪れた人を含む図書館利用者にがん情報サービスやがん相談支援センターを知ってもらうためのアイディアや意見、それらを踏まえて、図書館以外の場または各人の周りでも展開できることがあるかなどを検討します。

図書館からのがん情報普及の概要

ディスカッションに先立って、5月に開催した検討会のテーマとなった情報提供資材の作成進捗状況、および、図書館からのがん情報普及として「がん情報ギフト」プロジェクトの展開について、各担当者から報告がありました。

続いて、和歌山県立図書館の松田公利様より、公共図書館の特徴や得意とすること、がんの情報提供を行う意義、患者・市民から生の声を聞きたいこと、地元の図書館を市民が後押しすることで活動の原動力につながることなどをご発表いただきました。

いよいよ、11グループに分かれてディスカッションです。パネルのメンバーに加えて公共図書館の方々が各グループに入り、地域の状況や事例などが話題になることで、グループ内での意見交換が活発に行われました。

グループディスカッションでは、このような話題が出ていました。

「図書館とがんセンターが連携して『信頼できる推薦本』を提示するとよい」「資料を手に取る人の気持ちに配慮して、がん情報は目立つ場所とあまり目に触れない場所の両方に設置してはどうか」「がん教育の一環として学校にもがんの冊子を届けられないだろうか」

各グループからの発表を受けて、高山智子がん情報提供部長から「地域に根づいた図書館は、がん情報サービスとがん相談支援センターの周知の場として重要である。これからも情報共有や意見交換を進めていきたい」とのコメントがありました。

検討会終了後には交流会を設け、少人数のグループに分かれ歓談しました。今年度をもって患者・市民パネルを卒業するメンバーからは、任期終了以降もできれば情報交換や交流を続けたいといった声も上がっていました。