世界初のデジタルX線装置の模型を中央病院 がん資料コーナーに設置
2013年12月10日
独立行政法人国立がん研究センター
このたび、がんに関する資料コーナーに世界初のデジタルX線装置の模型を設置いたしました。この装置は1981年に国立がんセンターで臨床テストを実施し、放射線診断医、胃・大腸・乳腺・肺の専門医、放射線技師をはじめとする当時のスタッフが、さまざまな問題点を克服しながら開発に関わったものです。2年後の1983年に「FCR」として製品化されました。デジタル化によって、画像処理による画質の安定化や、新たな画像表現が可能になり、診断の質的向上に寄与しました。また、病院でフイルムを使う必要がなくなり、フイルムの原材料である銀の消費や現像の廃液がなくなりました。さらに、現像を待つ時間や、フイルムを持ち運ぶことも不要になり、デジタルデータで保存、転送、管理できることによって、臨床現場のワークフローに大幅な改善をもたらしました。
設置場所:国立がん研究センター中央病院 1階ロビー
展示協力:富士フイルム株式会社