塩崎厚生労働大臣 中央病院と研究所、がん対策情報センターを視察
2014年9月10日、塩崎恭久厚生労働大臣が、中央病院と研究所、がん対策情報センターを視察されました。理事長の堀田より、国立がん研究センターの概要や最近の取り組みなどを紹介した後、計画治療病棟、放射線診断部、放射線治療部、バイオバンク、全国がん登録データセンター準備室を視察されました。
全国がん登録データセンター準備室
2016年から始まる「全国がん登録」に向け、システム構築などのさまざまな準備を行っています。塩崎大臣には、西本全国がん登録データセンター準備室長の説明を熱心に聞いていただき、激励のお言葉を頂戴しました。
放射線診断部
適切な治療を行うために、放射線や超音波、磁気などの機器を用いて、がんの診断を行います。荒井病院長より診断を行う設備や中央病院が積極的に行っている治療であるインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)について説明いたしました。
放射線治療部
放射線腫瘍医・診療放射線技師・看護師・医学物理士などがチームで患者さんの治療にあたっています。伊丹放射線治療科長より、現在準備中の世界初となる病院設置型加速器によるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)について説明いたしました。
BNCT室(中性子の通り道)
バイオバンク
がんの解明や創薬、診断方法の開発などの研究に役立てるため、患者さんの同意に基づき、血液やがんの組織などの試料を集めています。塩崎大臣は、病理科の作業や試料を保管する設備などを見学されました。
計画治療病棟
新しい抗がん剤やその他の治療方法の開発を行うことが計画治療病棟の役割です。設備を整え、医師・看護師・薬剤師・治験コーディネータ(CRC)が密に連携をとって、安全な臨床試験を行っています。山本先端医療科長(築地)が臨床試験について説明し、塩崎大臣からは多くのご質問をいただきました。
意見交換会
視察を終えた後、塩崎大臣と当センターとの意見交換を行いました。