国際がん研究機関 (IARC)の腫瘍分類編集委員に国立がん研究センター
先端医療開発センター長が就任
国際保健機関(WHO)のがん専門研究機関IARCでは、「WHO分類シリーズ」(WHO/IARC Classification of Tumours Series)を編集・発行しています。国立がん研究センター 先端医療開発センター長 落合淳志は、このほどこの「WHO分類シリーズ」編集委員に就任しました。編集チームは第5版の編集に入り、2018年2月5日(月曜日)から6日(火曜日)に第1回の編集会議が行われました。
落合 淳志
先端医療開発センター長/研究所副所長
東京大学大学院 新領域創生科学研究科 教授
日本癌学会 評議員
日本病理学会 理事
第106回日本病理学会総会 会長
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会議場でのプレゼンテーション
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編集会議での落合委員(左)
「WHO分類シリーズ」(WHO/IARC Classification of Tumours Series(外部サイトにリンク))は、悪性腫瘍の国際的な比較研究推進のため、腫瘍名や診断基準を統一するべく編集・発行されています。編集委員は各国から22名の常任委員(Standing Member)のほか、11名の専門委員(Expert Member)などによって構成されています。
新しく編集の始まった第5版は、5年ほどで各臓器編を発行することを目標としています。第4版の編集には12年を要したことから、大幅なスピードアップとなります。また、統計学的・TNM分類などとの対応を期することとなっています。
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WHO Blue Book第5版 第1回編集会議 奥正面がCree議長