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(第44回 希少がんMeet the Expert)
「悪性胸膜中皮腫」渡辺俊一・後藤悌
(第44回 希少がんMeet the Expert)
更新日 : 2021年10月27日
- 日時:2019年6月7日金曜日 19時から20時30分
- 場所:国立がん研究センター中央病院 希少がんセンター待合
- 講師:「悪性胸膜中皮腫の発生と外科治療」渡辺 俊一 国立がん研究センター/中央病院 呼吸器外科
- 講師:「中皮腫の内科治療」後藤 悌 国立がん研究センター希少がんセンター/中央病院 呼吸器内科
動画
開催報告
開会挨拶
希少がんを知り・学び・集う「希少がんMeet the Expert」(希少がんMtE)の第44回セミナーが「悪性胸膜中皮腫」をテーマに、2019年6月7日に開催されました。
登壇者の紹介
会場には、患者さんやご家族のほか、医師や薬剤師などの医療職者を含めた40人以上が集まるなか、まず、柴田大朗(研究支援センター生物統計部)が開会の挨拶をし、司会の加藤陽子(希少がんセンター)が、講演者の2名の医師とディスカッションに参加する悪性胸膜中皮腫の体験者の方を紹介しました。
講師:渡辺 俊一
講演の1つ目は、「悪性胸膜中皮腫の発生と外科治療」として、渡辺俊一(中央病院 呼吸器外科)が、胸膜の構造や悪性胸膜中皮腫の進行の経過、中皮腫の手術について解説しました。
手術については、主に行われている2つの術式である、「膜・肺全摘術(EPP)」と「胸膜切除/肺剥離術(P/D)」の図を使った説明に関心が集まりました。
講師:後藤 悌
次は、「中皮腫の内科治療」について、後藤悌(希少がんセンター/中央病院 呼吸器内科)による講演です。
さまざまな薬物療法が開発されてきた過程から、現在日本でのみ悪性胸膜中皮腫への適用が認められているニボルマブを含め、さまざまな開発が世界中で工夫されていることが話されました。
続いて、ディスカッションはがん情報サイト「オンコロ」の中山裕樹が進行役となり、「中皮腫サポートキャラバン隊」で悪性胸膜中皮腫経験者の右田孝雄さん、講師の渡辺俊一、後藤悌、司会の希少がんセンター加藤陽子を交えて進められました。会場からの質問をもとに、「手術の対象となるステージ」「アスベストの労災認定」「患者さんへの家族の接し方」などの多岐にわたる話題で意見が発せられました。手術、放射線、薬物療法が連携した治療と、充実した患者会によって、悪性胸膜中皮腫の分野の情報交換はますます加速しそうです。
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ディスカッションの様子
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加藤 陽子
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「中皮腫サポートキャラバン隊」の右田 孝雄さん
関連リンク
- 加藤 陽子(かとう ようこ)
- 柴田 大朗(しばた たろう)
- 渡辺 俊一(わたなべ しゅんいち)
- 後藤 悌(ごとう やすし)
- 中央病院 呼吸器外科
- 中央病院 呼吸器内科
- 希少がんを知り・学び・集う「希少がん Meet the Expert」(2019年)
- 悪性胸膜中皮腫
- 認定NPO法人キャンサーネットジャパン (外部サイトにリンクします)
- がん情報サイト「オンコロ」 (外部サイトにリンクします)
- 中皮腫サポートキャラバン隊 (外部サイトにリンクします)