新しい年度がはじまりました。

昨年度は研究所と中央病院・東病院が協力して、患者腫瘍組織移植マウスを用いた新しい形の薬剤開発から治験までの大きな枠組みが実現しました。「日本のドラッグラグ・ドラッグロスを無くしたい」という我々の願いの一部が実現した、マイルストーンとなる年になったといえます。

また4月から研究所では新たに統合がん研究分野長の鵜飼知嵩先生をお迎えし、がん生物学と疫学との融合を展開します。既に研究所が擁する、がんに関する生物学、ゲノム科学、免疫学、計算科学、バイオイメージングなどの専門家と連携し、さらには他のアカデミア・企業の方々とも協働して、発がん機構の解明・有効ながん治療法・予防法の創成を行ってまいります。

4月5日には研究所オープンキャンパスが開催され、また公式Xでは積極的に情報発信を行っております。是非一度ご覧になってください。

新年度もご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。

2025年4月
国立がん研究センター研究所
所長　間野 博行