患者さんにも、医師にも、
負担と不安をなくすために。
もう一歩、確実な
がん医療へ進むために。
研究所 医療AI研究開発分野長
浜本 隆二
自ら学習していく深層学習技術の登場により、
今、AI技術が注目されています。
AIはさまざまな入力データを学習し、
検知・分類・識別などを
行うことができます。
それを応用し、およそ25万枚の
大腸がん/前がん病変の
内視鏡画像を
学習させたところ、AIは経験豊富な
内視鏡科医と
同等な性能を示しました。
このような医療AIは、人がつい、
見落として
しまうような病変に気づくことや、
人がやらなければいけない作業を
減らしていくことも実現してくれます。
これまでに病院内の20近くの
診療科/部門と、さまざまな形で
連携してきました。
それは、決して
研究のための研究を行うのではなく、
さまざまながんで
困っている患者さんに
役立つ研究を行うことを
めざしているからです。
また、医療の研究は
民間企業の協力もとても大切です。
その成果の一つとして
2020年に、
共同開発した大腸内視鏡の
AI診断支援医療機器プログラムが
日本とヨーロッパで販売されています。
北海道から沖縄まで
地域医療の格差を
少なくし、できる限り患者さんの
不安と負担をなくしていく。
研究のための研究ではなく、
患者さんのための研究に全力で臨みます。