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平成28年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」委嘱状交付式・検討会
開催日時
開催日:2016年5月27日(金曜日)開催時間:13分:から16時
会場
国立がん研究センター特別会議室プログラム
- 理事長あいさつ
- 委嘱状交付
- がん対策情報センターおよびその活動紹介
- 「患者・市民パネル」の活動および諸連絡
- 「病院を探す」に関する検討の背景について
- 「病院を探す」に関するアンケート集計結果報告
- 本日のテーマとディスカッションの進め方
- グループディスカッション【「病院を探す」のさらなる活用に向けて】
- 各グループの結果報告
- がん対策情報センター長あいさつ
- 「感謝のメッセージ」撮影会
概要
5月27日に平成28年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」委嘱状交付式・検討会が行われました。
「患者・市民パネル」は、患者さん・ご家族・市民のそれぞれの立場から、がん対策情報センターの活動を応援していただく、いわば「がん対策応援団」の役割をしてくださる皆さまのことです。平成20年度より始まり、今年度で9年目を迎えます。今年は、昨年度より引き続いて活動を行っていただいている43人の方に加えて、新たに57人の方にお願いし、計100人での活動をすすめてまいります。この日の委嘱状交付式・検討会では、全国から76人と多くの皆さまにお集まりいただきました。
中釜斉理事長からのあいさつでは、患者・市民パネルの活動が9年目を迎え、今後も、皆さまからいただいたご意見を反映させながら、さらにがんに関する情報の普及に努めていくこと、がん患者さんが安心して暮らせる社会を構築できるように、がんに関する情報提供について忌憚のないご意見をいただきたい旨が語られました。
続いて若尾文彦がん対策情報センター長より「患者・市民パネル」に今年度から委嘱された皆さまのお名前が呼ばれ、その後、がん対策情報センターの組織や活動概要についての説明、さらに「患者・市民パネル」の活動について担当者からの紹介がありました。
続いて、この日のテーマである「病院を探す」についての説明、事前アンケートの集計結果報告、ディスカッションによる検討会に移りました。まず、若尾センター長より、がん対策加速化プランにもあげられている「がん医療に関する情報提供」における現状と課題を踏まえた上で、現在の「がん情報サービス」内の「病院を探す」ページの仕組みや検索方法といった詳しい概説がありました。
続いて、担当者より、本検討会に先立って皆さまにご協力いただいた「病院を探す」事前アンケートの集計結果報告がありました。「病院を探す」を検索したことがある人が49パーセント、検索したことがない人が51パーセントであると報告されました。検索をしたことがある人の中で、知ることができたこととしては「治療に関すること」「がん相談支援センターのこと」、知ることができなかったこととしては、「交流の場のこと(患者会など)」「治療に関すること」があげられました。さらに、「診断されたとき・治療を選択するとき」「治療中のとき」「治療を終えたとき」「その他のとき」に皆さまがその時期特有に必要としている情報の詳細が報告されました。
その後、10グループに分かれていただき、「病院を探す」のさらなる活用に向けて、「必要な情報とは何だろうか」「どのような仕組みが必要だろうか」「どのような工夫が必要だろうか」という3つのテーマについて、さまざまなアイデアを出し合いながら、ディスカッションを行いました。各グループからは、「医師の専門性や、その先生が何をしているのかわかる情報が欲しい」「受け入れ情報~治療してくれる病院へつなげてほしい~」「患者の声や体験談があるとよい」「かかりつけ医や町医者のスタッフと一緒に検索できるようにするとよいのではないか」「サイト内の検索フォームを目立つ位置に大きくしてほしい」「地域ごとに見やすくしてはどうか」「簡単版、少し詳しい版、詳細検索版と三段構成としてはどうか」「診察室や情報コーナーにポスター・ちらし・パンフレットを設置する」「健診の結果にちらしやパンフレットとして同封する」「がん教育で紹介する」といったご意見が多方面から寄せられました。
そして、検討会の終了後には、昨年度から引き続き「感謝のメッセージ」の撮影会が行われ、この日に収録されたメッセージは、「サンキューバトン」の動画メッセージサイトに追加される予定です。
限られた時間の中ではございましたが、「病院を探す」のさらなる活用に向けて、積極的に多くのご意見を出していただき、とても実りのある会となりました。今後も、皆さまからの貴重なご意見をいただきながら、がんに関する情報提供のさらなる普及に、職員一同取り組んでまいりたいと思います。今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。