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免疫ゲノム関連分子の解析支援
更新日 : 2024年9月25日
免疫ゲノム関連分子の解析支援
1.多重免疫染色を用いた免疫ゲノム関連分子の解析
がん研究を問わず多様な領域の基礎研究および臨床応用研究で次世代シークエンサーを用いたRNAシークエンス, シングルセルシークエンス, 全エクソームシークエンスなどが一般的に用いられるようになりました。バーコード付きの抗体との併用などによって蛋白発現の解析も同時に実施できるプラットフォームが商業化されていますが、依然として蛋白発現を位置情報との観点から解析することは重要と考えられます。さらに臨床経過(特定の治療に対する奏功・非奏功なども含めて)が紐づいた過去のホルマリン固定標本は、倫理的なハードルがクリア出来ていれば、貴重なアーカイブ解析のソースとして有効活用が可能です。
当研究室では、FFPEの薄切標本を用いた多重免疫染色の解析を支援しております(ブロック標本として提出して頂き、当研究室で薄切をすることも可能です)。測定するパネルとしては、すでに最適化している抗体を用いる場合(図1が代表例となります)や、新規の分子を評価する場合など、条件検討や解析するサンプル数など柔軟に対応致します。ご興味をお持ちの方は是非ご相談くださいませ。
解析機器とソフト
図1 免疫ゲノム関連分子の解析パネルの例
HALO を用いた解析の結果として、一定の領域における特定の細胞集団の細胞数(○○ cells/mm2 など)、特定の細胞における免疫関連マーカーの発現頻度(% positive in CD8+T cells など)などを基本的に提供可能ですが、特定の細胞の細胞間距離(特定の細胞から同心円状の領域におけるある細胞の検出頻度という形でも可能)、腫瘍の辺縁から一定の領域に浸潤していている特定の細胞数などを併せて評価することも可能です。
図2 空間解析の例
その他
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