国立がん研究センターとサノフィ、日本のがん研究推進に向けた提携契約を締結
優れた抗腫瘍薬を一日も早く患者さんへ提供
独立行政法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長:堀田 知光、以下「国立がん研究センター」とサノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下「サノフィ」)は、サノフィが有する抗腫瘍薬候補の臨床開発に関する基本契約を締結しましたのでお知らせします。
本契約により、サノフィが有する抗腫瘍薬候補の臨床試験を積極的に行うほか、第I相を含む開発早期段階の臨床試験実施に向けても、両者が協力して取り組みます。
国立がん研究センター理事長 堀田知光は「今回の提携により両者の協力体制が拡充され、日本における新たな抗腫瘍薬候補の臨床開発が大きく前進することを喜ばしく思っています。今後は本契約のもと、がん患者さんに一日も早く有望な抗腫瘍薬を届けたいと考えています。」と期待を述べています。
またサノフィジャパン&パシフィックリージョンオンコロジー統括であるパスカル・リゴディは、以下のように述べています。「サノフィは科学研究をがん患者さんの効果的な治療薬に結びつける活動に取組んでいます。また、国立がん研究センターなど高い知見を持つ社外専門家との連携により、革新的な治療ソリューションを提供しています。この新たな提携を通じて、日本の患者さんとがん治療の発展に貢献する優れた抗腫瘍薬を開発してまいります」。
国立がん研究センターとサノフィは、これまでにも多くの臨床試験で協力してきました。今後は本契約により、質・スピードの両面で日本における臨床試験の向上を図りながら、抗腫瘍薬候補の評価を行い、がん患者さんのアンメットニーズに応える治療薬の開発をさらに推進していきます。
以上
国立がん研究センターについて
国立がん研究センターは1962年に開設され、日本におけるがん治療および研究をリードする医療機関です。2012年には早期・探索臨床研究センターを開設し、現在までに多くの第I相試験や未承認薬医師主導治験、トランスレーショナル・リサーチに着手、注力しています。
サノフィのオンコロジー領域部門について
サノフィのオンコロジー領域部門は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジとフランス・ヴィトリーを拠点にグローバルに活動しています。サノフィ・オンコロジーにおけるインスピレーションの源は、患者さんです。私たちは、がん患者さんと臓器移植患者さんの満たされない医療ニーズに応えるべく、科学研究を効果的な治療薬に結びつける活動に取り組んでいます。革新、個別化と医療への患者アクセスの原則に則り、才能と熱意にあふれた人材によるグローバル組織を通じて、新しく多彩なポートフォリオを構築しています。私たちは、革新的な治療ソリューションを提供するには社外専門家との連携が不可欠と考え、社内の専門知識・技術を世界各地の科学的発見と臨床研究の第一線と結びつけるパートナーシップを展開しています。