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国立がん研究センター

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「がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック」を作成

2019年5月30日
国立研究開発法人国立がん研究センター

 

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、所在地:東京都中央区、略称:国がん)は、がんになっても仕事を続けたいと願う人と企業を支援するために、経営層ならびに人事・労務担当者に向けて「がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック」を作成しました。

がん患者さんの治療と就労の両立には企業の配慮が欠かせませんが、対応に苦慮している企業が少なくありません。
本ガイドブックは、大企業および中小企業の人事・労務などの担当者に聞き取りした現場での困りごとや課題について、国立がん研究センターがん対策情報センターが企業経営者や人事・労務担当者等で構成したアドバイザリーボードの協力を得て、これらの方々との議論を踏まえ作成したものです。健全な経営のためになぜがん対策が必要なのか、具体的にどこから始めたらよいか、実際に従業員ががんと診断されたらどう動けばよいか、支援の進め方、必要な配慮等について解説しているほか、患者さんの実体験取材レポート、経営者/人事担当者インタビュー、企業の対応事例、がんに対する意識と備えアンケート、がん支援で心がける7か条等、企業の人事労務担当者がすぐに取り入れられる対応のポイントを紹介しています。
また、職場での支援においては、企業規模により経営余力や支援制度が異なる可能性もあるため、大企業だけでなく中小企業の実例も取り入れて、大企業編とは別に中小企業の担当者向けに中小企業編も作成しました。

本ガイドブックは、「がん情報サービス」に掲載するほか、多くのビジネスパーソンの皆さまに見ていただけますよう、日経ビジネス電子版内で国立がん研究センターが運営するサイト「がんと共に働く 知る・伝える・動きだす」でも公開します。

「がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック」について

目次・内容

「がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック」のイメージ
  1. がん対策は健全な経営に欠かせない
    1-1    誰でもがんと診断される可能性がある
    1-2    人を大切にすることは時代の大前提
  2. できることから始めよう
    2-1 がんと就労について情報を集める
    2-2 支援制度を総点検
    2-3 社内に情報を広める
    2-4 話をしやすい職場の雰囲気づくり
  3. 実際に社員ががんと診断されたらどうする?
    3-1 基本的に気をつけること
    3-2 支援の進め方
    3-3 必要な配慮の実施例
  • ウェブサイト「がんと共に働く 知る・伝える・動きだす」紹介
  • 必見 実体験取材レポート
  • がんに対する意識と備えに関するアンケート
  • がんと就労の支援に役立つ情報
  • あとがきに代えて/がんと共に働くプロジェクト「アドバイザリーボードメンバー」

注:大企業編と中小企業編で掲載内容はほぼ一緒ですが、紹介事例が異なります。

ページ数

全24ページ

アドバイザリーボードメンバーとしてガイドブック作成に協力した企業関係者の声

アドバイザリーボードメンバーとしてガイドブック作成に協力した企業関係者の声の画像

このプロジェクトに参画して最も印象的だったことは、企業の経営者の皆さまが「治療と就労の両立支援は経営そのものであり、しっかり向き合うことが会社の成長にも繋がる」と熱心にお話になっていたことでした。このガイドブックには、そうした想いが詰まっています。手にされた皆さまの「なぜ必要なのか?」「なにが必要なのか?」という問いの手助けとなり、誰もが治療と仕事を両立できる社会となることを願っています。(アフラック生命保険株式会社 伊藤道博様)       

本ガイドブックは、企業が両立支援を行う上での実践的なポイントを紹介するに当たり、実例やがんサバイバーの想いをもとにしている点が特長です。私自身、人事部門に長く在籍するがんサバイバーとして、企業側の考え方とサバイバーの思いをつなぐ大切さを改めて実感しました。本ガイドブックにより、がんサバイバーが自社への誇りと働く喜びを実感すると共に、各企業が多様性を源とする活力ある風土をつくり、よりよい社会の実現への一助となるよう心から願っています。(サッポロビール株式会社 村本高史様)

中小企業にとっては、社員一人ひとりが大切な存在です。がんになっても仕事をしながら治療できる時代です。さほどコストもかからず、中小企業こそきめの細かい両立支援が出来るのです。この冊子を参考に国民の半数ががんになる時代の経営を考えてみませんか。両立方法、実例が掲載されているだけでなく、冊子のQRコードを読み込めば最新の資料にアクセスできます。人を大切にする経営が中小の生き残りの鍵になると思います。(株式会社松下産業 松下和正様)

「がんと共に働く 知る・伝える・動きだす」ウェブサイトについて

「がんと共に働く 知る・伝える・動きだす」ウェブサイトは、がん患者さんががんになっても働き続けられる環境作りを目指し、国立がん研究センターがん対策情報センターが運営するプロジェクトとして2014年に立ち上げられました。ウェブサイトは多くのビジネスパーソンの皆さまに発信する目的で、日経ビジネス電子版上に置かれています。実際に仕事とがん治療を両立した25人の事例や、がんにかかった社員を支援してきた6つの企業の取り組み、さらに関係者が一堂に会して企業としての対応のありかたを話し合った意見交換会の記録、両立支援に関する調査報告などを掲載しています。

報道関係からのお問い合わせ先

郵便番号:104-0045 東京都中央区築地5-1-1
国立研究開発法人国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室
電話番号:03-3542-2511(代表)
ファクス番号:03-3542-2545
E-mail:ncc-admin●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)

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