平成20年度 第2回 遺伝子解析研究倫理審査委員会 議事要旨
開催日
平成20年10月7日(火曜日)15時から17時
出席委員
青木一教委員 石井昂委員 岩間毅夫委員 齋藤有紀子委員 清水勇男委員 塚田俊彦委員長 永井完治委員
審査課題件数
1件(条件付き承認1件)
議事
1.課題番号:G20-03(新規)
- 課題名:国際がんゲノムセンターコンソーシアムへの参加による肝がん、肺がん、胃がん、膵がん、胆道がん、乳がん等の包括的なゲノム異常の解析研究
- 申請者および所属:柴田 龍弘(国立がんセンター 研究所 ゲノム構造解析プロジェクトリーダー)
- 判定日:平成20年10月7日
- 判定:条件付き承認(委員長一任)
- 概要:国際がんゲノムコンソーシアム(International Cancer Genome Consortium)(参加機関は、世界11カ国(日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、EC、オーストラリア、中国、インド、シンガポール)から14の主要ながんゲノム解析研究機関)に日本の代表グループとして参加し、国際的な共同研究の下、肝がん、肺がん、胃がん、膵がん、胆道がん、乳がん等の発生・進展の分子機構の解明のために、主たる解析として、これらがん組織を用いて、体細胞レベルで起こる遺伝子の構造異常(突然変異、遺伝子増幅、遺伝子欠損など)やエピジェネティックな異常、RNAやタンパク質の発現解明を包括的に行うとともに、副たる解析として、がん組織や血液細胞を用いて、生殖細胞系列における遺伝多型についても網羅的に解析し、臨床病理情報と対比しながら、がんの発生や進展・転移などの病態や治療応答性の分子遺伝学的解明を進めることを目的とする。
特に一部の試料等については新型シークセンサーを用いた全ゲノム塩基配列解析を行うことが特徴である。国際的な協調体制の中で、がんの病態を遺伝子異常の全体像の視点から把握することにより、がんの予防や治療・診断法の確立、さらには新規治療法の開発に役立つことが期待される。 - 主な審議内容:
- 共同研究の有無
- 説明同意文書について