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胆道の病気と治療について
肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道を総称して「胆道(たんどう)」といい、肝内胆管(かんないたんかん)、肝外胆管(かんがいたんかん)、胆嚢(たんのう)、十二指腸乳頭(ファーター乳頭、とも言います)に分けられます。さらに肝外胆管は肝臓に近い肝門部領域胆管(かんもんぶりょういきたんかん)と膵臓(すいぞう)に近い遠位胆管(えんいたんかん)に分けられます(図1)。「胆汁(たんじゅう)」という消化液は肝臓で作られた後十二指腸に運ばれ、食べ物の中の主に脂肪成分の消化と吸収に重要な役割を果たします。
2020年の日本での胆道がん死亡数は男性、約9300人、女性、約8400人で、がんの部位別では男性では9位、女性では8位の死因となります。国際比較では、日本人が胆道がんにかかる確率は、東アジア各国や欧米に比べて高い頻度となっています。ここでは、胆道がんの中でも特に肝門部領域胆管がん、遠位胆管がん、胆嚢がん、十二指腸乳頭部がんについてご説明します(肝内胆管がんについては、こちらのページをご覧ください)。
図1 胆道の名称
胆道は、肝外胆管、胆嚢、十二指腸乳頭部からなり、さらに肝外胆管は肝門部領域胆管と遠位胆管に分けられます。