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病院長ごあいさつ

 

東病院長 土井俊彦

国立がん研究センター東病院は、設立以来、国のがん医療および研究の基幹病院としての役割を担い、「世界最高のがん医療の提供」「世界レベルの新しいがん医療の創出」を病院のビジョンとして、新しいがん医療を速やかに患者さんへ提供できるよう努めています。東病院は、「臨床研究中核病院」、「がんゲノム医療中核拠点病院」、「次世代医療機器連携拠点」、「橋渡し研究支援機関」など併設する先端医療開発センターと連携し、開発拠点整備事業を進めています。東病院は、東京大学・千葉大学の柏キャンパス、産業技術総合研究所、柏市、多くの企業と連携を進めています。医療現場のニーズに基づいた新たなヘルスケアサービスを生み出すスタートアップやバイオベンチャーを支援する医療開発エコシステムが構築されつつあります。

COVID-19の影響を受けながらも、近隣の医療機関のご協力や院内職員の協力をいただき、診療、研究機能を高いレベルで継続できています。現在、遺伝子パネル検査に加え、タンパク質や細胞の最先端検査技術を用いた精密医療や、細胞治療、遺伝子治療、再生医療、放射性医薬品など、新規医薬品の開発に注力しています。外科領域においても、ロボット支援手術、AI、高速通信技術を用いた手術支援・教育システムなど、NEXT医療機器開発センターを中心に次世代医療機器の開発に積極的に取り組んでいます。

最新の医療を、より多くの患者さんに届けるために、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、遺伝カウンセラーなど、各専門職に加え、多職種チームで支援するサポーティブケアセンターやLIFE支援センターと連携し、初診時から患者さん一人ひとりに最適な支援を提供しています。皆様の声を基に入院準備センターや看護師・薬剤師外来なども設置し、安心して最新の医療を受けられる体制を整えてきました。国内外の遠方の方や通院治療中の患者さん向けに病院敷地内に民間ホテルを誘致し、デジタル医療機器での診療補助を付加して、病院の機能を仮想的に拡張し身近に東病院を感じられる診療を目指しています。

がん研究は、急速に進んでいます。医療システムの遅れによるドラッグラグやロスの問題も指摘される中で、診療の現場も大きく変わる時期になっています。しかし、患者さん中心の医療の原則のもと、世界の進歩をいち早く患者さんに届けるため、新しい体制になりましても職員一同最大限取り組んでまいります。

国立がん研究センター東病院
病院長 土井 俊彦

更新日:2024年9月13日