トップページ > 共通部門のご案内 > 医薬品開発推進部門 > 医薬品開発推進部 > 周術期治療開発コンサルテーション・システム
周術期治療開発コンサルテーション・システム
周術期治療開発に関するコンサルテーション
手術で根治しうる切除可能固形がんの治療は、以前は手術単独で行われることが主流でしたが、現在では有効な薬物や放射線を用いた補助療法が多くのがん種において確立し、治療成績は向上しています。さらに近年では、バイオマーカーに基づき有効な薬物を周術期に用いる個別化周術期治療が模索され、治療成績とQOLの一体的な向上が期待されています。しかし、周術期治療には手術、薬物療法、放射線治療、バイオマーカー解析など様々な分野が密接に関わるため、新たな治療開発のハードルが高いという課題があります。
そこで本コンサルテーション・システムでは、新たな周術期治療開発を志す臨床医、研究者、企業等の皆様を対象に、研究開発に関する様々な課題を解決するためのサポートをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。
- ご相談はメールフォームよりお願いいたします。
本コンサルテーション・システムの特徴
- 当院の各診療領域のスペシャリストが周術期治療に関する研究の課題解決をサポートします。
- SCRUM-Japanで得られた国内外の臨床医、研究者、企業のネットワークを活かし、課題解決を目指します。
- 切除可能固形がんに関する様々な臨床課題を対象とし、手術をせずに根治を目指す非手術療法(Non-operative management)なども含みます。
- 相談料は無料です。
(注)SCRUM-Japan:2013年に開始された世界最大規模の産学連携がんゲノムスクリーニングプロジェクトです。現在、国内の約215件の医療機関に加えて、製薬企業、検査会社など17社以上が参加しています。多数の臨床試験を通じて様々な医薬品や検査機器の薬事承認につなげています。
相談例
- 臨床ニーズを解決する新規試験を計画したいが、どのような企業と組んだらよいか相談したい。
- 自社製品・薬剤を周術期に用いる試験を計画したいが、実績のある臨床医を紹介してほしい。
- ctDNAを研究利用したいが、アッセイ法や予算感について知りたい。 etc.
当室で実施、もしくはサポートする周術期治療開発実績
- BRAF V600E変異を有する切除可能大腸癌遠隔転移患者に対する周術期化学療法としてのエンコラフェニブ+ビニメチニブ+セツキシマブ併用療法の有効性及び安全性を評価する多施設共同第II相臨床試験医師主導治験(NEXUS試験)(AMED研究)
- 切除可能な大腸癌肝転移及びその他の遠隔臓器転移に対する遺伝子異常に基づく個別化周術期治療の開発を目的とした多施設共同研究(PRECISION試験)(AMED研究)
- ミスマッチ修復異常を認める切除可能直腸癌を対象に免疫チェックポイント阻害薬の有効性・安全性を検討する多施設共同臨床第II相試験(VOLTAGE-2研究)(AMED研究)
- 網羅的RNA解析に基づくCLDN18.2高発現を有する固形がんに対する抗CLDN18.2抗体薬物複合体医師主導治験(AMED研究)
- がん研究と新規診断法および治療法の開発に向けたマルチオミックスデータに関する国際多施設共同前向き観察研究(TITANIA研究)
- 糖転移酵素とがんマルチオミックスの包括的解析による血中循環腫瘍DNA関連の解明および新規がんオミックス基盤の構築(J-GlycoNet研究)
- 悪性腫瘍患者における時空間分子プロファイルの解明を目的とした多施設共同研究(SCRUM-Japan MONSTAR-SCREEN-3研究)