総合内科
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総合内科について
国立がん研究センター東病院の総合内科は、単独の診療科として外来診療は行っておりません。院内の癌治療における、臓器横断的、疾患横断的な対応、例えば癌治療の関連する合併症や副作用のマネジメントを行い、がん診療の根底をなす内科診療をつかさどっています。また、人材育成センターと協力して、内科専攻医、レジデント、がん専門修練医の教育も行っています。研究開発としては、臓器横断的な課題や副作用のマネジメントなどに尽力しています。
総合内科のVision
国立がん研究センター東病院の総合内科のvisionは、「東病院における医療と研究を、根底から支える総合内科」です。このために、診療、教育、研究活動を行います。
治療薬に関連した合併症
様々ながん腫で免疫チェックポイント阻害剤を投与されるようになり、頻度は低いながらも様々な臓器に副作用 (irAEとよばれます) をもたらす場合があります。また、キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor : CAR)を人工的に発現させたT細胞を用いた CAR-T 細胞療法もあらたながん治療として注目されています。CAR-T 細胞投与後には様々な有害事象が発生しえますが、特に問題となる有害事象として、サイトカイン放出症候群(cytokine release syndrome:CRSとよばれます)と神経毒性(immune effector cell-associated neurotoxicity syndrome:ICANSとよばれます)があげられます。
このようにがん治療薬に関連した問題を、生じた臓器に関連した専門性を有する総合内科の医師が診療のサポートを行っています。
また、院内における「免疫チェックポイント阻害剤 対応マニュアル」の策定や、近隣施設と共同でirAE連携セミナーを開催しています。ほかにも、薬剤性肝障害発生時の対応および血漿交換マニュアルや、急性腎障害の対応および血液浄化療法マニュアルなどの策定もしています。
院内における教育活動
毎年「新入職レジデント・修練医を対象とした教育集中講義」を行っています。各臓器別に必要ながん治療およびがん治療に伴う合併症についてだけでなく、臓器横断的診療に必要な「がんと感染症」、「遺伝性腫瘍」、「薬剤や機器の開発」について各エキスパートから学べるように取り組んでいます。