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ロボット手術について
国立がん研究センター東病院 婦人科では、これまで子宮良性腫瘍や早期子宮体がんに対しては腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を行っておりましたが、2020年8月より手術支援ロボット「da Vinci -ダヴィンチ-」を用いた、ロボット手術を開始しました。当院にはダヴィンチシリーズの中でも最新モデルであるXiが2機導入されており、比較的待ち時間が少なくロボット手術を受けていただくことが可能です。
米国では子宮の悪性腫瘍の手術は8割がロボットで行われています。日本でも2018年4月に保険適応となって以降急速に広がってきており、今後日本でも早期子宮体がんの手術はロボットで行うのがスタンダードになっていくと考えられます。
注)日本において現時点で子宮頸(しきゅうけい)がんに対するロボット手術は保険適応となっていません。
国立がん研究センター東病院 婦人科でのロボット手術の適応疾患
- 子宮良性腫瘍:子宮頸部異形成、子宮頸部上皮内がん、子宮内膜増殖症
- 子宮悪性腫瘍:早期子宮体がん(子宮内膜がん)
注)上記の疾患であっても腫瘍の大きさや性質により適応外となる場合もあります。
ロボット手術の特徴
- 術後の回復が早い
開腹手術に比べて傷が小さいため、体力の回復が非常に早くなります。当院では術後4日目に退院される方がほとんどです。 - 術後の痛みが少ない
開腹手術に比べて傷が小さいため、痛みも速やかに治まります。多くの方が術後2日目には痛みを気にせず普通に歩けるようになります。 - 傷跡が目立たない
開腹手術に比べて傷が小さいため、傷跡が残りにくくなります。多くの方で術後1年する頃には傷がほとんど分からなくなります。
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開腹手術の傷
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ロボット手術の傷
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- 手術中の出血量が少ない
画質が非常に良く細かい血管まで見えるため、開腹手術や腹腔鏡手術に比べて出血が少なくなります。またロボットアームは関節の自由度が高く、高い精度の手術を提供できます。
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両眼視による立体的な視野(3D)
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人の手首より広い可動域を持つロボットアーム