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光免疫療法(アルミノックス治療)
光免疫療法は、「がんに特異的に結合する抗体」に「光吸収体」が結合した抗体薬物複合体を投与し、腫瘍にレーザ光照射する治療です。頭頸部がんに対して承認された薬剤は、セツキシマブに光吸収体が結合した薬剤です。点滴で投与した24時間後に、2種類のプローブを用いて光照射します。腫瘍内にニードルカテーテルを挿入して、シリンドリカルディフューザー を挿入して照射します。腫瘍が大きい場合は、多数のファイバーを要します(東病院頭頸部外科の特徴 https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/head_neck_surgery/020/010/index.html)。
当院で実施した第1相試験と海外で実施した第2相試験のデータによって、根治切除不能な局所進行または再発頭頸部がんに対して2020年9月に承認されました。頸動脈浸潤を有する腫瘍は出血のリスクが高いため、禁忌となっておりますので、画像で腫瘍の拡がりを精査した上で、治療の適応が検討されます。
当院での治療
頭頸部がん合同カンファレンスにて、光免疫療法の適応が検討され、頭頸部外科にて光免疫療法が実施されています。