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頭頸部内科
レジデント1日体験プログラム頭頸部内科
- プログラム代表者名
岡野 晋 - スタッフ構成
- 常勤医師 4名
- がん専門修練医 2名
- レジデント 2名
- 関連リンク
募集要項・研修概要・診療科紹介
研修内容や各研修プログラムコースの詳細は下記をご覧ください。
注:テキストまたは画像をクリックするとPDFが開きます。
東病院 頭頸部内科のPRポイント
特徴
そこで、東病院では頭頸部外科、放射線治療科、放射線診断科、形成外科、歯科と頭頸部内科が参加した頭頸部合同カンファレンスにて、患者さんの価値観、QOLを重視した最適な治療方針を決定しています。当科は主に抗がん薬、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤などの薬物療法を担当しています。
局所進行頭頸部がんの非外科的な標準治療は、化学放射線療法(シスプラチンと放射線を併用する治療法)です。治療を安全に完遂するためには化学放射線療法の副作用管理・支持療法(治療を完遂するためのコツ)に精通していることが必要です。再発・転移頭頸部がんには、一次治療、二次治療ともに免疫チェックポイント阻害剤が標準治療となり、実臨床でも広く使用されています。免疫チェックポイント阻害剤による副作用(免疫関連有害事象)の一部は、稀ではあるものの重篤となることもあるため、その管理を習熟するためには、数多くの経験が必要です。
当科では、頭頸部がん患者さんのさらなる治療成績向上を目指して、臨床試験の立案、国際共同治験への参加を積極的に行っています。実際、放射性ヨード内用療法抵抗性の根治切除不能な分化型甲状腺がんを対象としたレンバチニブとプラセボとの国際共同治験では、世界で最も患者登録を行い、海外に遅れることなくレンバチニブが本邦で承認されることに貢献しました。免疫チェックポイント阻害剤など新規薬剤の毒性は、従来の抗がん薬と異なり、国際共同治験には腫瘍内科の参画が必須となってきています。
このような流れを受け、国内でも頭頸部がんに精通した腫瘍内科医の需要が日に日に増しており、当科は日本で最初の頭頸部内科として設立されました。
教育体制
当科は国内でも随一の症例数を誇っており、さまざまな症例を経験し、治療方法を学ぶことができます。また、積極的に国際共同治験にも参加しており、最新の治療開発を経験することができるのも大きな魅力です。近年では、分子標的治療薬(セルペルカチニブ、ダブラフェニブ、トラメチニブ、エンコラフェニブ、ビニメチブ)、免疫チェックポイント阻害薬、光免疫療法などの治療開発に関わっており、 新薬開発がどのように行われるか肌で感じることがでます。また、遺伝子パネル検査も数多く行い、遺伝子異常に基づいた臨床試験にも関わっています。 同時に、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬を含めた頭頸部がんの標準治療、および緩和ケアを含めて学ぶことが出来ます。当科では臨床研究も積極的に行っており、臨床研究の立案のノウハウなども教育しています。また、自分が興味のある基礎の研究室との共同研究も可能であり、連携大学院に入学することで学位の取得も可能です。将来、頭頸部がんの薬物療法を担う人材育成を目指しています。
メッセージ
当科は腫瘍内科と耳鼻咽喉科の混合チームで活動しています。腫瘍内科・耳鼻咽喉科の先生方、および専門は未定なものの頭頸部がんにも興味があるかも?という先生方にも、ぜひ見学いただければ幸いです。頭頸部外科、放射線治療科、形成外科、歯科および他職種とも垣根のないチーム医療を行っており、これら他部署とあわせた見学も適宜対応いたします(なお、複数科の見学をご希望の場合は、複数日いらしていただくことをお勧めいたします)。
頭頸部がんの薬物療法は、まだ先達が少ない一方で、非常に需要が高まっている領域です。当科で研修した方々は、その後様々な領域で活躍しています。当院のレジデントプログラムは、フレキシブルな対応が魅力の一つですので、各先生方のニーズに沿う研修のご相談にも応じることができます。ぜひお気軽にお問合せください。
1日体験プログラム情報
複数日程の体験
可
お勧めの曜日・プラン
火曜日(頭頸部合同カンファレンスがあります)
対応の難しい日
特になし
備考
ご希望にできるだけ添いますので、何かございましたらご連絡ください。
1週間のスケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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8:00 | 回診 | ||||
9:00 | 外来または病棟 | ||||
12:00 | 昼休み | ||||
13:00 | 外来または病棟 | ||||
17:00 | 16:00 新患カンファレンス |
16:00 頭頸部外科、放射線治療科、放射線診断科、形成外科、歯科との合同カンファレンス |
17:00 遺伝子パネル検査 エキスパートパネル |
16:00 ワーク カンファレンス |
参加申込・お問い合わせ
参加申込はメールにて承ります。詳細は下記バナーをクリックしてご覧ください。
先輩レジデントからのメッセージ
星 裕太(第31期レジデント)
当院頭頸部内科の研修では、がんゲノム医療および臨床試験を含めた最新の薬物療法を自分自身で実践することができます。それに加えて頭頸部外科、放射線科、病理部門およびトランスレーショナルリサーチ部門など様々な領域と密に連携することにより、頭頸部がんに対する新たな知見を探求していくことが可能です。耳鼻咽喉科の先生方、ここでしか経験できない最新の薬物療法を一緒に学びませんか?腫瘍内科の先生方、頭頸部がんは嚥下や発声などQOLに直結する疾患です。そのため非外科的治療として薬物療法の専門性が高く、非常に興味深い分野ですよ!是非皆様の見学をお待ちしております。
科長からのメッセージ
頭頸部内科長 田原 信
薬物療法の豊富な経験を通じて頭頸部がんの薬物療法のエキスパートを目指すとともに、治験、臨床試験、トランスレーショナルリサーチを通じて、頭頸部癌治療の進歩に貢献しませんか。