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肝胆膵内科

注:体験プログラムの内容については2020年度の情報です。随時アップデートしていきます。

レジデント1日体験プログラム 肝胆膵内科

集合写真

募集要項・研修概要・診療科紹介

研修内容や各研修プログラムコースの詳細は下記をご覧ください。
注:テキストまたは画像をクリックするとPDFが開きます。

  • 肝胆膵内科紹介画像1
  • 肝胆膵内科紹介画像2

東病院 肝胆膵内科のPRポイント

特 徴

当科が担当する肝細胞がん・胆道がん・膵がん・神経内分泌腫瘍(NET/NEC)に対する治療は、近年、今までにない革新を遂げており、バイオマーカーに基づく新規薬剤の登場や標準治療を塗り替える臨床試験の結果が次々と報告されております。肝細胞がんに対するデュルバルマブ+トレメリムマブ療法やアテゾリズマブ+ベバシズマブ療法、免疫チェックポイント阻害剤の新規治験、胆道がんに対するゲムシタビン+シスプラチン+デュルバルマブ療法やゲノム異常に基づいたFGFR阻害剤などの分子標的治療、膵がんに対するナノリポソーマルイリノテカン+5-FU/ロイコボリン療法、生殖細胞系列BRCA陽性膵がんに対するオラパリブ療法、NETに対するルテチウムオキソドトレオチド療法など次々と開発・承認されており、今まさに最も進歩を遂げている領域の一つです。当科では肝胆膵領域の悪性腫瘍の標準治療の他、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的治療薬、その他の抗がん剤を用いた治験や臨床試験なども進行中です。また、がん組織の遺伝子変異に基づく新規薬剤の治験や医師主導治験などにも積極的に取り組んでおります。このような肝胆膵がんの薬物療法に加えて、ERCP、EUSなどの内視鏡関連手技、肝生検、RFA、PTBDなどの経皮処置まで担当しています。当科では、肝胆膵がんそれぞれ、わが国で三本の指に入る患者数を誇っており、この豊富な患者数を生かして、肝胆膵がんにおける最新の標準的な治療法を学ぶだけでなく、各種手技を駆使して症状マネージメントを積極的に行う総合的な臨床腫瘍医を目指しています。

教育体制

肝胆膵がんの化学療法に関しては、直接、患者を担当していただき、各がん腫の最新の標準療法、診療上でのマネージメントを学び、一人前の肝胆膵腫瘍内科医としての経験を十二分に積むことができます。現在世界では、続々と新しい治療法が開発中であり、各種分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬をはじめとして、今後、肝胆膵がんの明日を変えるであろうと期待されている治療法も数多くあります。当科では、このような国際共同試験をはじめとした数多くの新しい治療法の治験や臨床試験を実施していますので、標準的な診療はもちろんのこと、いち早く新しい治療法を経験できます。より早期の治療開発に関しても、複数の診療科により形成されるPhase Iチームの一員として、各種固形腫瘍を対象とした第I相試験にも力を入れていますので、新しい治療法の開発をかなり初期の段階から学ぶことも可能です。

検査モニターを眺める医師の画像

また、肝胆膵がんを診療していく上で不可欠であるのが、適切な超音波関連手技や内視鏡治療です。特に当科では国内有数の胆膵内視鏡検査数を誇り、2022年度はERCP関連検査処置を年間 670件余り、EUS関連検査処置を年間 570件ほど実施しています。レジデント・専門修練医の先生方にも積極的に内視鏡手技の研修を行っていただいており、ERCP、EUS下の診断から、胆道ステント・十二指腸ステント留置・EUSガイド下各種ドレナージやEUSガイド下腹腔神経節ブロックなどの内視鏡治療までを経験・習得していただけます。もちろん超音波関連手技である、肝生検、RFA、PTBDやその他経皮ドレナージも数多く行っており、薬物療法のみならず、それをサポートするインターベンション治療の技術を磨くことができることも当科の特徴です。さらに、当院では、肝胆膵外科放射線診断科放射線治療科と共同して定期的にカンファレンスを開き、横断的な連携体制のもとに診療を行っており、希望に応じてこれらの科もローテーションできますので、がん治療のさまざまな側面を身近に学ぶことが可能です。

そして、臨床研究を行いたい、臨床試験を計画してみたいという方は、臨床試験の基礎から統計学的なことまで専門的な指導を受けることが可能です。また、基礎研究を行いながら、臨床に接していたい、という方は基礎研究と臨床を両立させることも可能です。

アピールポイント

当科は「薬物療法」、「インターベンション治療」、「臨床研究」において非常にバランスのとれた診療科を目指しており、それぞれの分野に関しての国内有数のスペシャリストから直接指導を受けることができることが、当科の最大のアピールポイントであると自負しております。

さらに、皆さんのレジデント研修では、広い見識をもったがん専門医となっていただくよう、肝胆膵分野にとどまらず、他分野での研修も長期間にわたり可能となっていますので、「がん」全般に広く深く診療能力を磨いていただけると思います。

メッセージ

今回のレジデント1日体験プログラムでは、『患者さんたちと一緒に歩み、サポートをする』私たちのチームの日常診療をありのまま見て、感じていただければと思います。肝胆膵分野に興味ある方はもちろん、がん診療全体に興味があり、そのなかの肝胆膵分野を覗いてみたいという方も大歓迎です。ぜひ一緒に、患者さんの明日の扉を開くための仕事をしていきましょう。

当科について興味をもたれた方は、担当窓口:渡邊 一雄 kazuowat●east.ncc.go.jp(●を@に置き換えください。)  まで!1年中いつでもご連絡ください!!

1日体験プログラム情報

複数日程の体験

お勧めの曜日・プラン

火・木・金 時間についてはご相談ください。

対応の難しい日

基本的にありません(詳細はご相談ください)。

1週間のスケジュール

 
8:00 7:30~ 病棟朝回診
7:45~ 肝胆膵内科カンファレンス・抄読会
9:00 腹部エコー・組織生検・RFA外来 EUS-FNA
ERCP、外来
12:00 昼食
13:30 ERCP/EUS/PTCD
外来
16:00頃 病棟夕方回診
17:00   肝胆膵外科・放射線治療科・放射線診断部との合同カンファレンス   治験
カンファレンス
エキスパートパネル
17時0分 病理カンファレンス(月1回)

参加申込・お問い合わせ

参加申込はメールにて承ります。

各種参加申し込み

先輩レジデントからのメッセージ

澁木 太郎(がん専門修練医 卒業)

澁木先生

当科では外来診療、化学療法、胆膵の内視鏡(ERCP、EUS、interventional EUS、バルーン内視鏡など)、経皮的処置(PTBD、RFA、肝生検など)、そして臨床試験の計画から実行まで様々な充実した研修を行うことができます。また、経験を積んだ後に海外の著名な先生方とのコラボレーション研究もスペシャリストの先生方の指導下に経験することも可能です。同じ志をもつ仲間と世界を舞台に研鑽できることは大変刺激的で間違いなく医師としての成長につながります。
肝胆膵の化学療法を学びたい方、手技を学びたい方、研究を学びたい方、どなたでも大歓迎です。ぜひ半日でも1日でも見学にいらしてください!

科長からのメッセージ

肝胆膵内科長 池田 公史

臨床、研究、インターベンション治療、いずれも国内トップクラスの研修が可能です。また、当科のメンバーは皆、心優しい先生ばかりで、和気あいあいとした雰囲気が漂っているチームです。我々とともに肝胆膵オンコロジーをしっかり学んで、新たな未来を切り開いていきましょう。

更新日:2024年7月18日