コンテンツにジャンプ

教育、研修について

緩和医療科

トップページ > 診療科・共通部門 > 内科系 > 緩和医療科 > 教育、研修について

東病院 緩和医療科での研修を希望される先生方へ

緩和医療科は、がん患者さんやそのご家族だけでなく、がん治療医や病棟スタッフ、在宅療養を支援して頂く医療・介護職の方々をサポートすることを目標に、さまざまな視点から緩和ケアに取り組んでいます。具体的には、緩和医療科外来、支持療法チーム、緩和ケア病棟の3つの緩和ケアサービスの提供を通じて、患者さん・ご家族のからだや気持ちのつらさについての評価や対応の方法や、その後の療養の調整などについて専門的な知識や技術を学ぶことができます。

当院の研修の最大の売りは、緩和ケアに必要な幅広い知識と技術を得るために、当科でのローテーション研修は多岐にわたる選択肢から選ぶことが可能であることです。
3年コース(レジデント)では他科ローテーションは合計1年間(6か月は他院での研修可能)、2年コース(がん専門修練医・レジデント)では他科ローテーションは合計6か月(6か月は他院での研修可能)としています。

他科ローテーションや他院研修の選択先としては、在宅療養支援診療所における在宅医療、近隣の緩和ケア病棟、緩和医療科(中央病院)、精神腫瘍科(当院・中央病院・他院)、放射線治療科、放射線診断科などの研修も可能です。がん治療の経験がない先生には、がん治療について学んで頂くことも重要と考えており、当院内科系診療科でのがん治療の研修もお勧めしています。ペインクリニックの研修を受け入れて頂ける連携先を構築中です。また、希望者は、研究部門での基礎研究を行うことも可能です。
また、希望に応じて臨床研究や機器開発、基礎研究などに取り組むこともできます。
詳細については下記をご参照ください。 もっとお知りになりたい方は、お気軽にご連絡頂き、見学にお越し頂ければと思います。


東病院 緩和医療科のPRポイント

活動内容

当科の活動は、緩和ケア病棟、支持療法チーム、緩和医療科外来、に大別されます。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟の画像

当院の緩和ケア病棟は、在宅療養を困難にする症状のコントロールを積極的に行い、在宅療養への移行を支援する、急性期型の緩和ケア病棟を目指しており、より多くの困っている患者さんが利用できるように心がけています。現在、平均在院日数は約14日で、1年間の入院患者数は540名前後となっています。

緩和ケア病棟の様子の画像

支持療法チーム

担当科との連携を大切にしながら、看護師、薬剤師とともに、精神腫瘍科や放射線治療科、放射線診断科、骨軟部腫瘍科、リハビリテーション科歯科、管理栄養士、相談支援センター(メディカルソーシャルワーカー)など多職種で協働し、当院に入院中の患者さんおよびそのご家族に対して専門的な緩和ケアの提供を行っています。緩和医療科への依頼件数は、1年間で600例を超えており、様々なつらさへの対応が求められます。痛みの緩和が困難な症例では、必要に応じて緩和的放射線治療やCTガイド下内臓神経ブロックなどの方法も積極的に行っています。
痛みの緩和が困難な症例では、必要に応じて緩和的放射線治療やCTガイド下内臓神経ブロックなどの方法も積極的に行っています。

緩和医療科外来

多くの患者さんが治療の時期を問わず、必要な時に専門的な緩和ケアを受けられるように、外来日を週5日に設定し、早期からの緩和ケアの実践を行っています。その結果、年間400名前後の新規患者さんが受診され、そのうち3-4割の患者さんは抗がん治療中またはサバイバーの方です。早期からの緩和ケアの研修は体制が整っているところでないと経験することができません。

研究

研究発表

患者さんやご家族が安心して、いつでもどこにいても適切な緩和ケアを受けることを目標に、緩和ケア/支持療法に関する研究を行っています。

  • がん患者さんの身体的・精神的苦痛を和らげるための研究
  • がん患者さんの療養を支援するシステムに関する研究
  • がん体験者(ピア)による支援の有効性に関する研究

また当科が独自に取り組んでいる研究の他にも、国内外で行われている多施設共同研究にも積極的に取り組んでいます。当センターは様々なセミナーや緩和ケアに関する多施設抄読会など研究を学ぶ環境も整っており、希望される方には緩和ケア/支持療法に関する研究にも取り組んでいただけます。

教育体制

日本緩和医療学会緩和医療専門医2名、緩和医療認定医2名が常勤スタッフとして在籍しており、ペアを組みながら指導にあたります。他科との風通しが良く、気軽に相談をする、されるということを通じながら、知識や経験を高めていくことができます。

カンファレンスも数多く、異なる視点からのアプローチについて気づきが得られることも多く、多施設で行っている緩和ケアに関する論文の抄読会では最新の研究の情報に触れることも可能です。

メッセージ

本プログラムのほかにも、2025年7月25日(金曜日)に「2025年度 国立がん研究センター東病院・中央病院 緩和医療科・精神腫瘍科レジデント1日体験プログラム」を行います。

1日体験プログラム情報

複数日程の体験

お勧めの曜日・プラン

体験プログラム1日のみの希望は火曜日をお勧めしています。

対応の難しい日

なし(お問い合わせください)

1週間のスケジュール

 
8時30分 病棟業務
チーム業務
病棟業務
チーム業務
支持療法チームカンファ 病棟業務
チーム業務
外来
病棟業務
チーム業務
外来
9時15分 支持療法チーム症例検討会 病棟業務
10時00分 病棟業務
チーム業務
外来
13時00分 PCU新患カンファ
13時30分 PCU新患カンファ 病棟業務
チーム業務
外来
PCUカンファ 病棟業務
チーム業務
外来
PCUカンファ
14時00分 チーム新患カンファ 病棟業務
チーム業務
外来
チーム新患カンファ 病棟業務
チーム業務
外来
14時30分 病棟業務
チーム業務
外来
病棟業務
チーム業務
外来
16時40分

17時15分
ミーティング
18時00分   多施設緩和ケア抄読会(任意)      

参加申込・お問い合わせ

参加申込はメールにて承ります。

各種参加申し込み

先輩レジデントからのメッセージ

安次富祐哉さんの写真

安次富 裕哉(がん専門修練医2年目)

緩和ケアの専門的な研修を受けられる施設は、全国的にも多くはありません。そんな中、当院の緩和医療科では、緩和ケア病棟、支持療法チーム、外来に加え、ご希望に応じて他診療科や訪問診療、他施設の緩和ケア病棟での研修も可能です。多様なセッティングにおいて、実践的に緩和ケアを学べる環境が整っています。また、臨床研究や国内外の学会での発表の機会にも恵まれており、学術的にも充実した研修が可能です。私自身、もともとは外科を専門としており、当院に入職してから初めて本格的に緩和ケアを学んでいます。当科では、スタッフやレジデントの専門分野は多岐にわたっており、中にはがん診療そのものが初めてというレジデントも少なくありません。そのため、緩和ケアに興味がある方であれば、どなたでも安心して研修を始めることができる環境です。診療科に関わらず、すべての医師にとって緩和ケアの知識は必ず役に立つものです。ぜひ私たちと一緒に、当院で緩和ケアを学んでみませんか?

科長からのメッセージ

三浦智史さんの写真

緩和医療科長 三浦 智史

当院の研修では、緩和ケア病棟、支持療法チーム、緩和医療科外来だけではなく、在宅緩和ケアやがん治療、新規治療開発なども学べる機会を提供しています。薬物療法だけではなく、対話や多職種のアプローチにより、患者さんやご家族を支援していく方法を幅広く学んでいきましょう。

更新日:2025年7月1日