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診療倫理コンサルテーションチーム
近年、医学の進歩に伴う治療選択肢の増大や患者・家族の価値観の多様化に伴い治療方針の決定が複雑化しています。こうした環境の変化に対応するためには、医療スタッフと患者・家族の間での合意形成を支援する仕組みが必要です。
臨床倫理コンサルテーションは、職員が直面した臨床倫理上の課題について相談を受け、可能な限り早急に多職種チームで検討のうえ、助言や推奨を伝達する仕組みです。何が患者にとっての最善かについて、関係者間で意見が対立している、判断に迷いがある症例に対する「セカンド・オピニオン」として活用してもらうことを想定しています。
具体的には以下のようなテーマに関係する治療方針の決定の場面で活用されています。生命維持治療の中止など病院としての判断が必要と考えられる相談の場合は、臨床倫理委員会で審議されることがあります。
- がん治療一般(積極的治療の是非や補完代替療法など)
- 生命維持治療(DNAR・輸液・呼吸器など)の差し控え/中止
- 終末期鎮静
- 妊孕性の温存
- 告知(本人への情報提供の制限)
- 同意能力・代理決定・事前指示
- 治療やケアの拒否
- 療養場所の選択
- 医療資源(スタッフの配置など)
- 抑制・行動制限など